アベマキおもちゃプロジェクト始動!
アベマキと言われて、皆さんは何を思い浮かべますか?
アベマキをご存知ではない。
という方は宮内庁のホームページを見てみましょう。
桂離宮を紹介するページの冒頭、「御幸門」の解説を読むと、その柱と桁に「アベマキの皮つき丸太が使われている」と解説されています。
アベマキとは、ブナ科の木の名前です。
ドングリの実がなる里山の木。アカデミーの樹木同定では、学生達が「あべ まきちゃん」と言って名前を覚える木です。樹皮がとても厚いコルク質のため、以前はコルクの代用材としても使われていたこともあります。
このアベマキの木は、お隣の美濃加茂市の里山に多く生えている木です。アカデミーでは以前より、このアベマキを使って様々なプロジェクトを行ってきました。そして、このたび新しいプロジェクトとしてアベマキでおもちゃを作る取組みがスタートしました。
今日は炎天下の中、アベマキの製材・乾燥をしている丸七ヒダ川ウッドさんへお邪魔し板材と丸太を分けて頂きました。この時お聞きしたアベマキ製材や乾燥のお話はとても興味深く、作り手の学生達のモチベーションも上がったと思います。
その後は、みのかも健康の森にも寄り、さらに大きい丸太材を分けて頂きました。ここの管理棟のそばには、御幸門のようにアベマキを柱に使った休憩スペースがあります。素敵な作りの建物です。お立ち寄りの際はぜひのぞいてみて下さい。
おもちゃプロジェクトはこれから秋にかけて取り組みます。
学生達の作品にこうご期待下さい♪
木工専攻 講師
前野 健