20周年記念森林文化特別連続講座始まりました!
森林文化アカデミーは開学20周年を迎え、これを機に森林文化特別連続講座が本年度中の企画として立ち上がりました(詳細はこちら)。7/14(水)にその第1回が開催されたのでご報告します。
今回の講座はクリエーター科共通科目「森林文化1・2」としても開講しており、ホストは森林環境教育専攻です。講師の赤石大輔さんには「地域資源を活かした里山里海の利用と保全」という演題でお話いただきました。赤石さんは京都大学フィールド科学教育センターの教員で、一貫して里山をはじめとする地域の自然の保全・活用に関わっていらっしゃいます。
講演では能登半島で地域住民との協働で里山の利活用、保全に取り組んだお話や、行政の側からその仕組みを構築するための計画策定に関わったお話、そして現在の職場である京都大学フィールド科学教育センターで、京都府の美山町にある芦生演習林の利活用について、森里海の連関の視点を持って地元と共に行っているプロジェクトのお話等、多岐にわたって話題提供いただきました。
大学と地域はどのように関わるべきか、科学をベースにした里山の保全策とは、多くのステークホルダーが集う中でプロジェクトを進めるには、など、多くの示唆が得られたと思います。講義を受講した学生からも、「大学に求められる姿が変化したことを知った」「地域社会のステークホルダー同士の連携が必要とされていると思う」「地域保全を進めるには一度地域外の視点を取り込むことも必要なのではないか」などの声が聞かれ、多くの刺激を受けた様子でした。
次回は木工専攻がホストで7/31(土)に開講されます。こちらは一般公開も予定されております。公開についての詳細は講演終了後にこちらでお知らせします。
教員(柳沢直)