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2019年11月19日(火)

エゴノキプロジェクト予備調査

和傘部品「傘ロクロ」の生産に欠かせないエゴノキをみんなで収穫するイベント「エゴノキプロジェクト」。森林文化アカデミーの学生たちがその事前準備を行いました。

傘ロクロに適したサイズのエゴノキにテープを巻いていくのです。ちょうどよいサイズ(直径4〜6cm)にピンク、それより少し細い木にブルーのテープを巻きます。ブルーテープの木は、あと1〜2年でちょうどよいサイズになります。
森に入ると、慣れない人にはどこにエゴノキが生えているか見分けがつきません。そこでアカデミーの学生たちが目印をつけておくわけです。エゴノキの見分け方は、樹皮が赤紫で縦じわが入っていること。サツマイモに似ています。
この日は約100本にピンクのテープを巻きました。既に巻いてあった100本と合わせ、今年の目標200本をクリア。11月23日(土)のイベント当日に、みんなで収穫します。いま、日本中で作られている和傘に、この美濃の森で収穫したエゴノキが使われています。
もう一つ、前年までにチューブを被せた切り株から芽が出ているかを確認する作業も行いました。このチューブは、芽をシカに食べられてしまうのを防ぐためのもの。新しく芽が出ていれば、8〜12年でふたたび和傘用として収穫できるサイズに育ってくれるはずです。
イベント当日には、このチューブを被せる作業も行います。
こうした地道な作業を通じ、森林文化アカデミーは2012年から岐阜和傘を支え続けています。
担当教員:柳沢 直久津輪 雅