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2018年11月29日(木)

加子母で枝打ち優良材の伐採および製材を行いました

エンジニア科の伐木造材実習で加子母に行き、枝打ちを行った優良材の伐採と製材の見学を行いました。

 

対応して頂いたのは、安江正秀さんと中津政守さんです。中津さんはアカデミーの卒業生で、お二人とも昨年に引き続き加子母での森づくりの仕方や伐採指導をしてくれました。

 

今回伐採した山林は中津さんの所有林で、お父様が枝打ちを行って仕立てた山です。今日は中津さんが事前に選木した木を伐採しました。

 

 

まずはお手本です。

中津さんがまずお手本で伐採して枝払い、造材を行いました。

続いて事前に決めた3人が伐採しました。ちょうど昨日、伐木造材実習の授業があり、立木に見立てた丸太に受け口、追い口をつくり、10m先の目標に一番に近い受け口が作成できた人から今日の伐採者を決めました。

 

まずは中村君

昨日のアカデミー1年生伐木選手権で、伐倒誤差0cmをたたき出した強者です。今回もきれいに受け口をつくっていました。

 

横田君

横田君も誤差10cm程度とまずまずの成績。今回も無難にこなしていました

 

大平君

 

最後は大平君。横田君と同じく前日の伐木選手権では、誤差10cm程度。かかり木になることなく、スムーズに伐倒できました。

3人ともアカデミーに入って、初めての伐倒でしたが、受け口、追い口ともに、多少ずれや傾きあるものの、上手に倒していました。

 

午後は田口林産様で、優良材やアテ材の試験挽きを行いました。ここでは優良材を生産するためには、枝打や間伐の時期や方法など、どのような施業を行うべきか、教えてもらいました。無節の柱材がとれる枝打ち材の需要は、減っているようで丸太の価格や製材価格はかなり下がっているということでしたが、製材の奥深さを教えてもらうことができました。

今回の試験挽きは4本です。

 

 

面白かったのは一番右のアテ材です。アテの部分で板をとった際は大きく曲がりました。しかし、最終的にはアテを外して4寸角の柱取りを行い、製材の技術の高さにみんな驚いていました。

 

今日は伐採~製材まで一連の流れを実習で体験及び見学しました。優良材の生産や製材などアカデミーでは見れない貴重な体験をさせて頂きました。ありがとうございました。

 

杉本