水田と湿地には何が?
水田と湿地の自然を知り、保全する
H28年度第1回里山景観マイスター養成講座Basicコース開講
里山景観マイスター養成講座「Basic コース」の初回を開催しました。 まずは講座の目指すところ、概要について嵯峨先生から説明を。 さらに出身地やお互いの里山体験を語り合ったりする時間を経て、柳沢から水田生態系の現状と保全についての簡単な講義を行いました。
午後からは実際に現場の田んぼに出かけました。 水田の入り口から少し奥に入っただけで、多くの生き物と遭遇。 まずはクビキリギスの雌です。綺麗な緑色に大柄なボディ。目をひきます。
ほかにはハラビロトンボの雄もとれました。下側の個体が未成熟の雄、上側の個体が成熟雄です。名前の通りお腹の幅が広いトンボです。リリースして先に進みます。
今回作業したエリアは、耕作をやめた水田に樹木が侵入して樹林化しかけている場所です。樹木を伐採して一箇所に運んでいきます。一人でやると重労働ですが、参加者の方、スタッフで行うと、すべての樹木がきれいに伐採・片づけられるまであっという間でした。これで光がよく当たるようになり、色々な植物が生えてくる環境が整いました。
一息ついたあと、奥の方を観察に行くと、モリアオガエルの卵塊がありました。樹上だけでなく、手の届くところにもあったので、そっと指でつついてみると、予想に反してべたつかず、何とも言えない質感です。 伐採して日当たりをよくした湿地の一部は繁茂したチゴザサを掘り起こして次回講座の際にどんな植物が生えてくるのか、観察する予定です。
次回の講座が楽しみです。 参加者の皆さん、スタッフの皆さんお疲れさまでした。
また講座でお会いしましょう。