柿と地域の将来 〜里山景観マイスター養成講座 Advance コース最終回〜
地域を考えるワークショップ
里山景観マイスター養成講座 Advance コースでは、山県市伊自良地区、平井の集落にお邪魔して地域特産の柿を軸にした地域興しについて実践を重ねてきましたが、今年度の最終回となる第4回の講座が1/21(土)に行われました。最終回では今までの3回分の学びをふまえて、具体的な提案を考えるワークショップを行いました。
まず伊自良大実連合会の佐野敬二会長から、今年の伊自良大実の作柄や連柿の販売状況、商品開発等について報告をいただきました。
その後、参加者、地元の方々、およびスタッフを連柿(干柿)・柿渋・里山の三つのグループに分け、午前中はそれぞれのテーマについて現状と問題点の把握を行いました。
実際に販売されている柿渋や、今年の連柿などの商品も見せて(味あわせて)いただきながら、議論を重ねました。特に干柿は前回自分で作らせていただいたものに比べて甘くて柔らかく、うまい! プロの技を実感しました。ついつい食べ過ぎてしまいます・・・。
お昼を挟んで午後は、午前中に出てきた課題を踏まえてどのような提案が可能か、具体的に考えていきます。さまざまな意見が出されましたが、一例をあげると食品としての柿については、年間を通して販売できる干し柿を使ったお菓子についてのアイディアが。柿渋については、柿渋染めの講座を都会で行い、柿渋の効能や使い方を知ってもらうことで販売につなげていく方法が、それぞれ提案されました。里山に関しては森林整備と薪販売を結びつけて獣害対策にまでつなげるために、何ができるか発表がありました。
そしてお待ちかね、終了授与式です。学長名の入った修了証が参加者に手渡されていきます。
最後に佐野勝明自治会長から講座についてシメのお話をいただきました。地域を魅力的にして、住んでよかったと言ってもらえる地域を目指しているというお話に共感しました。この講座についても評価していただき、今後ともアカデミーとの関係を続けていきたい、と、ありがたいお言葉をいただきました。
年間を通じて講座にご協力いただいた伊自良大実連合会をはじめ、地元の方々に深く御礼申し上げます。これからも地域と関わることでアカデミーの存在意義を発信していきたいと思います。
皆さんお疲れさまでした!
講座主任:柳沢直