第15回森のようちえん全国交流フォーラムinぎふ 1日目
第15回森のようちえん全国交流フォーラムinぎふ
ここで1日目の夕食までを報告します。なんと今夜はナイトセッションもあり、寝る暇が無いよ。
最初は参加者の多くが会場の外で、フィル・キャシュマンさんとナバさんの掛け声で、「Mingle、Mingle」と踊りながら、仲間を見つけるゲーム。お題となった人数になって、「これまで最も恥ずかしかったこと」を語り合ったりするアイスブレイク。
一人30秒の告白タイムなのに、みんな沢山語りたくて時間が足りません。
そんなアイスブレイクを3回ほど繰り返しました。
続いて、意中の人を見つけてペアになり、お互いが握手をして何回か握り返すゲーム、ナバさんとともみんが見本を示しますが、ナバさんの思いは伝わらず撃沈。
それをみんなもやってみる。一度、アイスブレイクしたら、「森の情報センター」に入って開会式の始まりです。
開会式では、今回の実行委員長である(一社)MORIWARの浅井智子代表が歓迎の言葉を兼ねた挨拶などをされました。
続いて、主催者を代表して古田肇岐阜県知事がご挨拶。
古田知事は「日本一子育てしやすい岐阜県」を目指しており、その意味でも森のようちえんに興味を持たれ、参加者の取り組みを評価されると同時に、今回は『ぎふ 森のようちえんアワード』を新設されたこと。他にも来年春には岐阜市に「木遊館」、この森林文化アカデミーに「森林総合教育センターmorinos」をオープンさせることにも触れられました。
そして『ぎふ 森のようちえんアワード』の表彰です。
第一回の表彰は、美濃加茂市・可児市で活動される「自然育児 こどもの庭」さん、美濃加茂市役所さん、(一社)MORIWARAの三者で、副賞として活動に必要な資材、20万円分が授与されました。表彰状は岐阜県が誇る「東濃桧」にレーザーで刻んだ文字が浮かびます。
続いて、基調講演です。
基調講演は森林文化アカデミーの涌井史郎学長、涌井学長はスウェーデンの16 歳の環境活動家、グレタ・トゥンベリさんの活動内容から始まり、地球上では年間4万種の生物が絶滅している現状、エコシステムでは生き物が一つの歯車のような働きをしており、その歯車が狂うとどうなるのか。
人間は現在年間72億炭素トンを輩出しているが、森林や海洋は31億炭素トンしか吸収できない、残りの41億炭素トンが環境に悪影響を与えている。
私たちは人間中心のエゴ「Ego system」であったが、本当の意味での「Eco System」に変えなければいけない。・・・・・・
最後に森の楽しみ方を伝えるドイツBW州のハウス・デス・ヴァルデスに倣って、すべての県民、国民が森林に対して責任ある行動をとれる人材育成を目指してmorinosを開設することもお話しされました。
続いて、立正大学客員教授でプロ登山家でもある竹内洋岳さんによる特別講演。
マイナス30℃、空気は地上の1/3という過酷な条件に挑戦され続ける第一人者であり、日本人として初めて8000m峰14座に登頂された方です。エベレスト、K2、カンチェンジュンガ、ローツェ、マカルーなどなど。憧れの山々。
8000m峰に到達する生き物は、アネハヅルとインドガン、そして人間のみ。野鳥でさえ8000mを越えていける確率は30%の中、高山病と闘いながら山頂を目指す。
海洋冒険家であったジャック・マイヨールさんの潜水の話に、登山の話を置き換えながら、本当に楽しく、わくわくする話をしてくださいました。
〇〇家、つまり評論家とか登山家とかいう「家」がつく職は資格が不要であるため、いつでも辞められるなどと言いながら、なぜ「プロ登山家」と名乗られているのかについても話されました。
竹内さんは、登山仲間で友人のドイツ人、ラルフさんとの話の中で、「次に登る山を見つけるために、今、山に登っている」と語られたのも印象的なお話でした。
以上、現在もナイトプログラム進行中です。今夜は寝られないぞ~!
明日も、明後日も頑張りましょう!
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。