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2020年02月07日(金)

農林水産省の末松事務次官による特別講演を開催

農林水産省の末松事務次官による特別講演「日本の森林・林業・木材産業の未来と、地域が果たす役割」を、2月5日にアカデミー校内で開催しました。

農林水産省のトップ、しかも現役の事務次官がアカデミーで講演をすることは初めてで、今回の特別講演には、アカデミーの学生・教職員をはじめ、岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアムの会員企業、林業関係者等から約100名の参加があり、皆さん熱心に聴講されていました。

 

林野庁林政部長として約4年間勤務された経験もある末松次官は、木材輸出額が増加しているなど明るい材料がある反面、ヒノキの価格が最盛期の4分の1まで下落しているといった林業の課題を説明。

今後は、林業の成長産業化を目指し、国産材そのものの良さを活かした付加価値の高い木材生産も進めるべき。すなわち、「いいものを生産し、高く売る」 そうした手法も今後必要だ、と述べられました。

また、林業作業の安全性を高めるため、スマート林業を活用して現場で使う人が使いやすくする技術の開発や、木造住宅の価格は実はそれほど高くないことをデータで示して伝えるべき、といったお話もされました。

会場の参加者からは、木材の価値を高めていく方法や、地方での限界集落の課題、シカによる林業被害について質問があり、末松次官からはそれぞれの対応策や国としての支援について説明されました。

 

この講演前には、涌井学長による案内でアカデミー校内を見学され、たまたま校内にあったピアノを見かけると即興で演奏され、その見事な腕前に周りの皆さんは驚いていました。