自分の手に合わせた手道具:林業の道具
今年も林業を志す学生にとって垂涎のモノの授業が行われています
アカデミーならではの林業×木工の授業
伝統技術や手道具について造詣が深い 木工専攻の久津輪先生に担当してもらい
・刃物の形状と役割
・鉄の性質
・砥石について の座学
目的に応じて刃物の選び方・研ぎ方の仕上げを変えるという意識は
10代の学生にとって新鮮だったかもしれません
その後には事前に学生から要望(刃の長さ・巾)を聞いて購入しておいた全国的に有名な打ち刃物の産地である高知の西山商会から刃を用意し
その刃に合うように柄を準備します
使う材料は「シラカシ」
アカデミー近郊の木工家さんに刃を据えられる様に加工してもらい
残りは自分の手と刃の長さや重さに合わせて調整します
何度も削っては握って削っては握ってを繰り返し
市販されているナタ、鍛冶職人が柄まで拵えたナタ、100年近く前に作られたナタ
様々なナタと自分がイメージする理想のナタを比べながら調整をしていきます
この実習は全2日間かけて行います
次回は塗装を施し、刃を据えて仕上げる予定
どんなナタが出来上がるのか毎年楽しみです
報告:新津裕(ユタ)