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2020年12月09日(水)

第4回技術維持研修を開催しました。

令和2年度施業プランナー技術維持研修 第4回

令和2年12月2日

  • 主伐・再造林対策について                                      9:00〜9:45

岐阜県森林研究所 主任専門研究員 茂木 靖和

 

全国的な森林の傾向として、搬出間伐から主伐再造林に移行しつつあります。本研修では、コンテナ苗を活用することにより低コスト造林の新たな技術について講義を行いました。講義ではコンテナ苗の特徴を紹介するとともに、裸苗とコンテナ苗のメリット・デメリットの違いを比較して違いを説明しました。コンテナ苗でもあらゆる面でメリットがあるわけではないため、裸苗と比較してその点を示すことで、コンテナ苗の特徴を学んでいただきました。

 

(2)主伐・再造林対策の取り組み                                    9:45〜10:30

岐阜県森林研究所 専門研究員 大洞  智宏

所有者の高齢化や森林経営の関心の薄さから、年々森林の荒廃が進んでいます。荒廃が進むことに比例して、獣害とされるニホンジカの森林被害が深刻化しています。この研修では、県内における獣害被害の実情や動物による被害結果の違いとその対策について学んでいただきました。

 

(3)演習林等について現地検討                                      10:30〜12:00

岐阜県森林研究所 主任専門研究員 茂木 靖和

専門研究員 大洞  智宏

コンテナ苗を見ながら座学で紹介頂いた内容を踏まえて、詳細な説明を受けたり、演習林に移動して獣害防護柵や、単木保護資材を見ながら改めて解説をしました。

 

(4)集約化に向けた課題解決 年間必要事業量の把握、施業提案書の作成  13:00〜16:30

森林文化アカデミー森林技術開発・支援センター  普及企画係長 下野 俊彦

午後からは、プランナーとして、組織の一員として考えるべき林業経営とコストについて、年間事業量の目標について学んでいただきました。

まずは、コストにはどのような種類があるのか。間接経費・直接経費、固定費・変動費などの言葉の違いです。このようなコストをいかに抑えるかを意識しながら、組織としての年間事業量をプランナーは考えていかなくてはいけません。

組織としての年間事業量を把握することにより、作業班ごとのひいては、森林技術者一人ずつの目標値を掲げることができます。

なぜ目標値を掲げる必要があるのか。どのように目標値を設定すればよいのか。について、演習問題を解き、頭と手を動かしながら学んでいただきました。