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2017年12月25日(月)

立木乾燥法を行った吉野杉、吉野桧を製材しました

6月に奈良県の川上村から梶本修造さんに来て頂き、

チェンソーを立木に突っ込み切りする『梶本式立木乾燥法』を演習林にて実施しました。

立木のまま乾燥させる 梶本式立木乾燥法実践

 

まだ演習林の立木は伐採できていないのですが、『立木乾燥法』の効果を体感してもらうため、

梶本さんご自身が吉野で立木乾燥を行った材を、なんとアカデミーまで持ってきてくれました。

 

今回は、そのうちスギ1本、ヒノキ1本を製材したのでその報告です。

突込み切りを行った学生も一緒に、立木乾燥法を行った材がどうなるのか、

製材体験です。

 

製材は吉野先生にお願いしました。

 

まずスギ材ですが、

2015年に立木乾燥を行い、今年の8月末に伐採して葉枯らしをかけたものです。

末口で30cm近くありますが、これでも5番玉です。

 

いい赤みの色合いで、心材のところを触ると乾いています。まだ完全には水は抜けていないとのことで、心材の外側には多少色が黒いところがあります。

 

ヒノキ材は元玉で、今年立木乾燥を行い、11月に伐採を行いました。

こちらも持ち上げた感じは伐ってすぐの材より軽いです

スギは140mm×280mmの平角と35mmの板材、

ヒノキは4寸角(歩増しで140mm×140mm)

にそれぞれ製材しました。

 

触った感触ですが、芯に行くほど乾いています!

特にスギの35mmの板材は、外側から2枚とりましたが、内側ほど(芯に近い方)乾いており、

手についたおが粉がすぐにとれます。

 

触って感触を確かめます

 

現時点での重量も計測しました。

このまま室内で天然乾燥させて、曲りの変化等を見たいと思います。

 

室内で天然乾燥させて、重量、色、曲りの変化を見ていきます

 

残りの材も年明けに製材する予定です。

なお演習林で立木乾燥を行った木は2月に伐採予定です。

またご報告します!