立木乾燥法を行った吉野杉、吉野桧を製材しました
6月に奈良県の川上村から梶本修造さんに来て頂き、
チェンソーを立木に突っ込み切りする『梶本式立木乾燥法』を演習林にて実施しました。
まだ演習林の立木は伐採できていないのですが、『立木乾燥法』の効果を体感してもらうため、
梶本さんご自身が吉野で立木乾燥を行った材を、なんとアカデミーまで持ってきてくれました。
今回は、そのうちスギ1本、ヒノキ1本を製材したのでその報告です。
突込み切りを行った学生も一緒に、立木乾燥法を行った材がどうなるのか、
製材体験です。
製材は吉野先生にお願いしました。
まずスギ材ですが、
2015年に立木乾燥を行い、今年の8月末に伐採して葉枯らしをかけたものです。
末口で30cm近くありますが、これでも5番玉です。
ヒノキ材は元玉で、今年立木乾燥を行い、11月に伐採を行いました。
スギは140mm×280mmの平角と35mmの板材、
ヒノキは4寸角(歩増しで140mm×140mm)
にそれぞれ製材しました。
触った感触ですが、芯に行くほど乾いています!
特にスギの35mmの板材は、外側から2枚とりましたが、内側ほど(芯に近い方)乾いており、
手についたおが粉がすぐにとれます。
現時点での重量も計測しました。
このまま室内で天然乾燥させて、曲りの変化等を見たいと思います。
残りの材も年明けに製材する予定です。
なお演習林で立木乾燥を行った木は2月に伐採予定です。
またご報告します!