演習林で丸太材の物色・・・
今年度着工予定の森林総合教育センター(仮称)。昨年から建築家・隈研吾氏にも来ていただき、基本設計では特徴的なV字柱を提案。昨年度後半は、実施設計と進め、来年竣工に向けて動きが活発になってきました。
そのシンボルとなるV字の丸太柱を演習林から出せないか・・・林業との新たなプロジェクトです。
林業と建築の教員合わせて6名が意気揚揚と演習林へ。
構造計算では、末口で330mm、7mのヒノキ丸太を探して演習林を廻ります。
ここまでの大きさになると、100年生くらいかなと、演習林の林齢マップから目星をつけたゾーンで探していきます。
さすがに4名の林業教員がそろうと、いろいろな樹木、斜面、下草、地盤などさまざまな情報を読み取って、この木はねじっていて・・・下から見上げて見るとねじりがよくわかる・・・とか、樹皮の隙間に虫が・・・などなど、素人の私が考える以上のことを見ています。
それっぽい木を見つけると、下草も気にせずササっと奥まで入り込んで直径を計っています。
7m先で330mmの直径なので、足元では、少し太ってきます。これを岐阜県の細り表から、目星をつけ450mm前後の胸高直径のものを探していきます。
しかも直径を計るコンベックスも持参している教員も。そんなコンベックスがあるとは知りませんでした。
これは!という木が見つかると、気にマーキングして地図にもプロットしていきます。
ただ、この大きさの木だと、当然ながら手で運べません。高性能林業機械が入れるか、架線で出してくるか、小型林内作業者やまびこで地道にだすか、、、切り倒した後の搬出方法なども検討しています。
せっかく建設するアカデミーの新施設。学生の実習も交えつつ、可能な限り、演習林の木を使いたいですね。
帰り際に、2015年度の自力建設「SOMA’s Hut ソマズハット」へ。いい感じに佇んでいます。
准教授 辻充孝