滋賀県議会議員さんが「森のようちえん」に来たよ。
森林文化アカデミーで活動している森のようちえん「森のだんごむし」には、入園を希望する親子以外にも毎年大勢の方が全国から(時に海外から)見学や視察に来てくれます。森のようちえんに興味のある行政担当者、森のようちえん運営者、研究者、大学院生、現役の保育士さんや保育士を目指す学生さん、学校の先生、フリースクールの経営者、海外のお客さんたち(韓国、中国、ドイツ、オーストラリア、マレーシア、インドネシアなどなど)。。。
そんな森のだんごむしに、先週は滋賀県から県議会議員の駒井千代さんが見学に来てくれました。何やら駒井さん、全国のフリースクールや森のようちえんを色々と訪問されたり、海外の事例を勉強されたり、環境学習や子どもの居場所づくりなど子供環境の改善に積極的に取り組んでいらっしゃるようです。
駒井さんが来てくれたのは、関市中之保の寺田地区。ブログでも毎度おなじみのアカデミーOB”とっさん”こと加納吉廣さんのフィールド、通称「隠れ家」です。森のだんごむしは週1回、ここに来て炊事をしたり、田んぼや畑をやったり、川遊びしたりしています。
駒井さんたちが来るやいなや、子供たちは彼女らを取り囲んで色々とおしゃべりしたり、じゃれついたり。。。やっぱり分かるんですね、こどもが好きだってこと。しっかりと子供目線で一緒に過ごしてくれました。子供達も大喜びです。
この日は、炊事だけでなく冬の前にしておく田畑の作業がたくさんありました。
もち米を作らせてもらった田んぼに藁を切って撒いたり、籾殻くん炭作りながら掘ったサツマイモを焼いたり、霜が降りる前にサトイモ堀ったり。。。。でも子供たちにとってこれらはすべて素敵な「遊び」。100年ものの藁を切るための道具や、熊手、サトイモ堀の道具らが、立派なオモチャになるわけで。。。
「あそび」とか「作業」とか「おもちゃ」とか「道具」とか、そんなもんは、大人や学者が勝手に線を引いているだけなんでしょうね。子供たちは頭でっかちな、そんな大人たちをよそに、そんな線引きなどおかまいなしに日々目をキラキラさせながら好奇心と共に今ここを楽しんでいるのです。
子供達の作ったご飯と具沢山味噌汁(味噌も子供たちが毎年作っている手作り味噌です)を子どもたちと一緒に森の中で食べた駒井さんは、時間ギリギリまで寺田で見学されてから戻られました。
はるばる見に来てもらって何かヒントになることがあったかな??きっとだんごむしの子どもたちが色々とメッセージを伝えてくれたことでしょう。
滋賀県が子どもたちにとって素敵な場所になることを祈っております。
なんちゃって先生 萩原ナバ裕作