構造って面白い! morinosカップ
木造建築の新しいかたち(その195)木質構造に関する住育の取り組み
morinosのイベントとして「構造って面白い! morinosカップ」を開催しました。
「強い柱選手権」を実施しました。
紙を使って「柱」つくり、その柱にどれだけ重りを載せることができるかに挑戦しました。
使っていい材料は、通常のA4用紙とセロハンテープのみです。
ルールは以下の3つです。
① 材料はA4用紙 1枚のみを使用できる。
② 柱の高さがA4紙の短手方向の長さよりも低くなってはいけない。
③ セロハンテープは紙の接着にのみ使用できる。
強い柱を目指して製作する「強い柱選手権」です。
最初はいろいろとうまくいかないことがありました。しかし、繰り返して挑戦すると少しずつ強い柱のポイントが分かってきたようで、工夫や改善をしながら徐々に重りを載せることができるようになりました。
中には、1枚のA4用紙から複数の柱を製作(ルールには抵触していません。)した参加者の方もいました。
最終的に4kgfを超える重量を載せることができた参加者もいました。
とにかくよく分からなくても試して、その試行の失敗の要因を考えて、その失敗の要因を解決するように工夫して、そしてその工夫したもので再度挑戦してみる。たぶん、また失敗することと思いますが、繰り返し挑戦することが大切だと思います。
力の流れと構造部材の形状や構造架構の形状など、理にかなった形で成立しているものがこの自然界にはたくさんあることをお話ししました。また、会場施設の構造的な解説も行いました。
難しいお話もあったことと思いますが、参加したこどもたちが少しでも構造について知ってもらえることができるといいと思っていますが、
それよりも、このワークショップをこどもたちが楽しんでもらえたのならば、それで大満足です。
このようなワークショップを通じて、こどもたちの将来の夢として「岐阜県産材をたくさん使った木造建築の構造設計者になりたい。」となればいいな、というのが私の夢です。
教授 小原 勝彦