森林空間利用のための【ベーシック・ツリークライマー講習】
岐阜県立森林文化アカデミー恒例、森林空間利用のための『Basic Tree Climber 講習』、今回もツリークライミング®ジャパン(Tree Climbing® Japan)の公認インストラクターの近藤さんと、小林さん、下西さんをお迎えしました。
今回は岐阜県内や愛知県、滋賀県、埼玉県からの参加者も含め5名が講習会に参加。最初はテクニカルセンター前の広場で、スローライン(Throw Line)の練習です。バッグにラインをどう結ぶのか、どのようにスローするのか、ラインキューブへの片付け方はどうするのか。基本動作の全てを学び、その後で実際に立木に向かいます。
スローは「天まで届けぇ~!」と言わんがばかりに、うまくできました。
これから木にスローするのですが、当然最初は木に挨拶「宜しくお願いします!」からです。このクスノキで樹上へのスローラインを練習します。
スローラインのやり方をマスターしたので、本日、クライミングするコナラに挨拶をして、つぎは落ち葉掛けです。踏圧害防止と森への貯金のため、いろんなところから少しずつ集めた落ち葉を敷き詰めて、スタートです。
スローラインがかかったので、次はロープノットです。各自、事前課題で練習してきたはずのノットやヒッチなのですが、これが難しい。安全に木と楽しむために四苦八苦です。近藤さんのお手本を見ながら、何度も繰り返し練習です。
バディペアでお互いのロープワークを確認します。そして各々のサドルやヘルメット、ロープセッティングなど様々確認していきます。
全員がうまくクライミングできたのでここで記念撮影、掛け声はもちろん「ツリー!」「高所恐怖症だけど、意外に怖くない」などと話しながら、樹上の世界を楽しむことができました。
夕方まで一心不乱にロープワークをして、各自が自分の課題をクリアしていきました。第一日目にしてみなロープワークは完璧です。
十分、「木と友達」になれたようです。
周辺が暗くなると、コテージの中で夜の講義です。
最初はTCJファウンダーのジョン ギャスライトさんからのメッセージを視聴し、テキストにそってツリークライミングの歴史やコール・クライミングシステムなどの再確認です。
さてさて、2日目が始まりました。
早朝からロープワークチェックです。 クローブヒッチはスローラインならできるけど、ロープでやるとどうなるの? ダブルフィッシャーマンズノットはどうだっけ? などなど、四苦八苦しながら全員が合格。
エイト環の使い方やツリーボート、スローラインのトラブルシューティングなど、いろいろ練習したあとには、ランヤードの使い方です。
最初に近藤さんが利用上のポイントなどを詳しく説明し、各自で実施します。
2日目ともなると、全員がスイスイとクライミングし、ランヤードで固定してポーズです。 右側の2人、左端にも女性が1人。 「ツリー」のポーズです。
さて、ご参加のみなさん、近藤さん、小林さん、下西さん、安全で楽しい時間、ありがとう御座いました。これからも森林空間を利用した様々な楽しいこと、挑戦していきましょう。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。