森林文化アカデミー揖斐川町サテライト
岐阜県立森林文化アカデミー揖斐川町サテライト、本年から新設されたアカデミーのサテライトに嵯峨教授が着任され、かれこれ40日が過ぎました。
森林文化アカデミーでは涌井学長による改革案の一つとして、揖斐川町と連携協定を結び、「森のようちえん」、「森のこうみんかん」事業など、様々な地域活動をする予定です。そこで地域づくりなどで実績のある嵯峨先生が4月から活動されるとともに、森林文化アカデミーからも嵯峨先生のバックアップとして、ナバ、原島、伊佐治、吉野、津田がチームとして支援することとし、今回はJIRIも一緒に現況把握のため現地で様々な協議をしてきました。
最初に、皇太子殿下をお招きしての平成27年第39回全国育樹祭現場である揖斐川町谷汲名礼の「谷汲緑地公園」を見学し、どこまでが町所有地でどこが借地なのかなど、現場のポテンシャルを調査しました。
メイン会場は広々とした芝生広場、ここで今年の秋には、育樹祭一周年記念行事も開催されるとのこと。
芝生広場を抜けて民有地に近づいたスギ林の中には、バーベキューテラスを建設予定とのこと。
どうせなら、こうした場所で「バーベキューインストラクター研修」なども開催できるといいですね~、などの話も出ました。
スギの林をぬけると、立派な宿泊施設が数棟建っていました。
以前は、この立派な宿泊棟を貸し出ししていたそうですが、現在は電気もガスも、水道も下水もストップしており、利用できないとのこと。なんとももったいない施設ですが、この周辺で「森のようちえん」を開催する予定です。
建物はどれも二階建て、しかし利用は雨をしのぐくらい役割しかない。
なんと言っても、トイレは最短でも「道の駅」のトイレになるので、約300mくらい離れているかな~!
斜面の森林にある散策路は利用価値があるのか、安全か、森林の植生はどうなっているのか、様々なことを確認するため山にも少し入りました。
足下は粉砕した木材を圧縮成型したバスターボードが敷き詰められています。触感が柔らかい利点はありますが、場所によっては表面にコケが発生して、塗れると滑って危険です。でも天気が良ければ、歩く価値あるよね。
山の中腹にある展望台、ここから森林が広葉樹林に変わりました。ここはキノコ観察会に使えないか? 少し無理があるか? などと現場の下見は続きました。
さて、山を回って芝生広場に降りてきました。
アカデミーの講座を実施するには、いろいろと問題はあるものの、講座によっては開催可能です。今後、どのような講座をここで開催できるのか。各々の先生方に思案してもらうことになりました。
続いて、嵯峨先生が事務仕事をされる揖斐川町役場の事務所を訪問しました。
部屋の入り口には、「みどり環境推進室」と掲示がありました。室内は南東面がガラスで、非常に明るく、森林文化アカデミーとは光環境が違っていました。
さて、始動したばかりの揖斐川町サテライトですが、6月26日には谷汲緑地公園で「森のようちえん体験イベント 子どもと森の時間」を開催します。興味のある方は、事前申し込み不要ですので、ご参加ください。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。