森づくり実習でヒノキ植林
エンジニア科1年生の森づくり実習では、2日間にわたり、郡上市白鳥町高鷲の私有林で、地拵えとヒノキの植栽実習をしました。
生えていた木々が伐採され、道に搬出された状態の林地です。
用材として市場に出荷される部分と薪燃料として使われる部分が積まれています。
出材する際に、大量に発生する枝葉もほとんど片付いているので、すぐに植え付けも可能な状態ですが、少量残されていた木材や枝葉を片付ける地拵えを体験しました。
ミズナラは見た目よりズシリと重く、簡単には動きません。 そこで、トビや短いロープを使い、楽に安全に木材を動かす技があることを学び、即実践します。
現地の残材で次回の植栽に必要な尺棒を作ります。 密度は2500本と指定されていますので、苗と苗の間隔は2Mになります。それを一目でわかるようにするための治具です。
これは、のこぎりやナタを使うために良い練習にもなります。
足場が悪い時は自分の膝を台に使うとか、ナタを振り下ろすとき、刃の先に自分の手や足を置かないこと。
尺棒だとわかるように、ナタの刃を立て、皮を剥くと色が白くなって目立つこと。
重たい木材を運ぶ際には、必ず斜面の上側に立って運ぶこと。(もし間違って落としても、自分が巻き込まれないため。)
現場で役立つ細かい技をひとつずつ学び、体得してゆきます。
体の動きもなじんできます。かなりきれいに地拵えができました。
まずは学生リーダーによるストレッチ体操で体をほぐします。
山主さんがヒノキの苗を現地に届けておいてくださいました。
梱包を解き、すでに経験済みの根切り作業です。
1人20本の苗木を袋に入れます。
尺棒を使い、丁寧に植え付けてゆきます。
ポイントは、初めに植え付ける場所のゴミをきれいに剥ぎ取ってから穴を掘ること。根は四方に広げて植えること。
埋め戻すときはゴミの混ざってない湿った土で根をサンドイッチして密着させること。
さらに土を埋め戻した後、かかとに体重をかけ、しっかり踏みつけること。 軽く引いてみて根が動くようではだめ、植えなおしです。
お楽しみの昼弁当です。
自慢の山男メシを披露してくれました。 美味しそう・・・かな? やっぱりボリューム勝負!
山主さんが現場に応援に来てくださったおかげで、400本弱の苗を植え終えてホッとしました。
すくすく育ってくれるよう、祈っています。
改めて山主さんとのご対面です。 実際に林業経営されている方からのお話はとてもリアルで興味深いものでした。
どのような思いで森を育てておられるのか、昔と今の林業の考え方の違い等、丁寧にお話しくださいました。
実習の現場をご提供くださり、ありがとうございました。 今後ともよろしくお願いいたします。
報告 原島幹典