林野庁森林技術総合研修所の「企画運営実務研修」
内閣府 まち・ひと・しごと創生本部の「政府関係機関移転基本方針(平成28年3月決定)」により、政府関係研究機関研修機関等の地方移転の一環として、林野庁森林技術総合研修所の研修の一部が岐阜県立森林文化アカデミーに移転されています。
これは岐阜県、美濃市、岐阜県立森林文化アカデミ-等と連携し、森林・林業・木材利用分野に係る専修学校である岐阜県立森林文化アカデミ-において、研修の一部を移転し、新たに林業技術者育成のための教育の企画運営手法に関する先進的な取組についての研修を平成28年度から実施しているものです。
本年度は9月25日から29日までの一週間、岐阜県立森林文化アカデミーで「研修企画運営実務(先進事例学習)研修」を開催しました。
最初に林野庁森林技術総合研修所の赤堀聡之 所長さんの「林野庁における人材育成のの方針」から始まり始まりました。
受講生は全国から参加しており、森林文化アカデミーと同じ林業学校を運営している県の方や、林業学校の誘致活動をしている市町村の方など様々です。
2日目午前中は3時間、岐阜県立森林文化アカデミーの概要についてJIRIがお話ししました。
どのような目的で人材育成に取り組んでいるのか、どのような人材育成を目指しているのか、どのような施設をどのように利用しているのか。
海外や自治体とどのような連携事業で実績を上げているのか。卒業生の活躍の状況はどうなのか、など様々な切り口で解説しました。
3日目は研修参加者が「木育」を体験しました。授業さながらにグループに分かれて、アカデミーの学生のリードで実習しました。
午後からは「林業用道具の取り扱い」の授業体験の中で、岐阜県関ヶ原町今須で有名な「ぶり縄」を体験です。
3日目最後は木造建築について、美濃市の重要伝統建築物郡保存地区の「うだつの上がる町並み」を見学しつつ、古民家再生について学びました。
この写真は10月に開催される「あかりアート展」展示中の町並みです。
市の指定文化財である「今井家」を見学したり、歴史のある造り酒屋で国の重要文化財である「小坂酒造」のお宅を見学して、木造建築や古民家再生について学びました。
4日目には森林文化アカデミーの「産学官連携・市町村連携」について、「海外連携・国内大学等との連携」について学びました。
4日目午後は、森林文化アカデミーの建築物について、また市町村連携の中で着手した木造防災拠点でもある「道の駅にわか茶屋」の見学です。
アカデミーの建築は独特です。その構造的なことや流域材利用についても学びました。
アカデミー敷地内には、学生がつくる「自力建設」もたくさんあります。本年は「野生動物の解体施設」を建設中ですが、林内には様々な自力建設があるので、それを見学しながら学びました。
さて、最終日の5日目、学生指導や教員との意見交換をして終了でした。受講生の皆さん、ご苦労様でした。またのお越しをお待ちしています。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。