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2017年10月23日(月)

本場ドイツのハイシートを作ろう!!

ハイシートとは、ドイツ語でHochsitz、直訳すると高い座席。獣を待ち伏せする狩猟台として利用されます。ハイシートは、ドイツの狩猟シーンに必ず登場するといってもよい物で、郊外を車で走ると畑や林内などいたるところで見かけることができます。

小さなものは、テニスの審判台のようなものから、大きな物は、高さが5mを超す物見櫓のような大掛かりなものまで、様々なタイプが作られています。(詳しくは、2017年4月3日ブログ参照)

このハイシート、日本の狩猟シーンには馴染みにくいものかもしれませんが、野生動物の観察台や、制作自体を環境教育の活動プログラムにするなど、アカデミーでの使い道は色々ありそうです。

ということで、今回、このハイシートを日独林業シンポジウムに併せて、学生達と作ってみることにしました。

作ろうとしているのは、下の写真のようなタイプ。制作に先立ち1/3スケール模型も作ってみました。仕様は、この春、ドイツで購入したハイシートのテキストを参考にしています。

今日は、午後から工程確認と、採材作業を行いました。

実大寸法では、模型とは若干イメージが異なります。寸法は、それほど厳密に考える必要はなさそうで、実際に部材を配置しながら決めていきました。

採材ができたところで、ボルト穴をあけ、一面の仮組をして今日の作業を終了。

次回は、板張りをしてこの面を完成させ、次の面に移ります。

とりあえず、今日のところは順調。

さて、本場ドイツ仕込みのハイシート、果たして日独シンポジウムまでに完成することができるでしょうか?

 

以上、報告は森林獣害担当の伊佐治でした。