木造建築 計画演習の緊張感
6月から始まったクリエーター科木材利用分野の「木造建築の計画演習」の授業(全4回)もいよいよ後半戦。
この授業は、いろいろな大きさや形状の敷地をベースに、即興で設計要件を決め、短時間で作図し、プレゼンします。
まず参加学生で順番に、敷地の方位+接道を決め、周辺状況を決め、住い手の家族構成や趣味などの暮らし方を決め、駐車台数を決め・・・、最後に作図時間(この設定で難しさが大きく変わります)を決め、設定テーマを選び、設計スタートです。
さすがに授業三日目となると、てきぱきと検討し、設計が進んでいるように見えます。
この日は、授業時間内で3回の計画演習を行いました。
例えば最初の設計は、間口20m、奥行4~6mの横長の敷地に、30台夫婦でアウトドア好き、車2台、設計・作図時間20分。テーマは「粒の家」です。
20分後には、出来上がった計画案(未完成でも)をプレゼンします。その中で、こんな考え方もあるのか。空間の取り方は適切だったか。このつながりは非常にいいな。といった設計時の引き出しを増やしていきます。
私も同一条件で設計して作図します。(上の写真)
教員としては、恥ずかしくなく、学生の刺激になるような少しとがった設計案を示してやろうと考えると、なかなか難しく、いつもぎりぎり。未完成だとさすがに恥ずかしいので、なかなかの緊張感です。
今回は、スキップフロア、分棟配置、半屋外の倉庫のような建物と、いろいろトライしました。狭小敷地は、条件が限られるので、比較的計画しやすいですが、大きな敷地は自由度が多すぎてやはり大変。
次回はここに、自然エネルギー活用を加えた条件を必須にして、計画する予定です。
准教授 辻充孝