平成30年度 岐阜県地域森林監理士養成研修を実施しています
昨年度より岐阜県では、地域における森林の管理及び経営に必要な専門知識を持ち、市町村行政の支援や民有林経営への助言等を行う県独自の人材として「岐阜県地域森林監理士」を養成・認定しています。
平成30年度は12名を研修生として決定し、今年度も森林文化アカデミーにおいて養成研修を開始しました。
5月30日(水)には開講式を実施し、林政課長のあいさつ、各研修生の意気込みの発表、そして昨年度に認定を受けた岐阜県地域森林監理士である小森氏を招いて意見交換を行いました。
林政課長より地域森林監理士に求める役割について話があり、また昨年度認定された先輩地域森林監理士から実際に活動している内容を聞き、研修生が地域森林監理士について具体的なイメージを持つ場となりました。
6月6日(水)には、研修の2回目として「県政策」・「国政策」について講義を行いました。
「県政策」については、岐阜県の主要施策について講義を行ったのち、林業・木材産業の課題を挙げてその問題を解消するために必要な施策を考えるグループワークを行いました。
「国施策」については、中部森林管理局から講師を招き、国の森林・林業施策を中心に、国版森林環境税・森林環境譲与税、新たな森林管理システム、国有林整備にかかる生産性向上実現プログラムについての講義・情報提供をいただきました。
研修の3回目となる6月20日(水)は、「森林計画」について研修を行いました。
午前中に森林計画制度や各種法令の説明を行ったのち、特徴ある市町村森林整備計画の事例紹介を行い、地域の特徴・特性を生かした計画策定の手法を学びました。
午後は、ある市の森林整備計画を題材にして市長へ提言を行うことを想定して、構想をまとめるグループワークを行い、班ごとに提言案を発表していただきました。
今後も講義だけでなく、現地視察、演習などの研修を11月まで実施し、研修生の方々には地域森林監理士として活動するために必要な知識を深めていただき、1月に実施される岐阜県地域森林監理士認定試験に臨んでいただく予定です。
(森林技術開発・支援センター 産学官連携係)