平成28年度 施業プランナー 育成研修 実績発表会
岐阜県立森林文化アカデミーの『森林施業プランナー 育成研修』。
この研修は専門技術者教育部門で実施しており、昨年の5月から本日まで、14回の研修を経て修了証が手渡される過酷な研修です。
今回は中濃森林組合、飛騨市森林組合、加子母森林組合、揖斐郡森林組合、(株)山田林業、(株)佐合木材、(株)中部フォレストマネジメント、岐阜県森林公社の8名の方が、各農林事務所の林業普及員さんのバックアップを受けて発表に臨みました。
それぞれ自分が担当する地区の森林の概要、そこでの作業システムや採算性など、様々な項目について検討し、森林所有者に提案できるような内容にまで仕上げます。
施業プランを立てる上で重要なのは、「現況把握」です。そのデータをしっかり解析して、林業経営上、どのように作業することで施業に結びつけられるのか。
最も採算性の高い作業システムは何かを検討します。
現況把握時に見つけた欠点、例えば「枝虫」と呼ばれているスギノアカネトラカミキリムシの被害。もともと枯れ枝が多くあれば、この被害が発生します。
こうした被害材が出れば、当然柱材としての出荷は無理なので、概算金額が低くなります。
改めて対象森林を収入を上げられる経済林と、収入が望めない環境林に分類して、それぞれについて施業提案をします。
「目標林型と施業の計画」を立てる上で重要なのは、将来の林分の姿。
そこで岐阜県森林研究所が作成した「シルブの森」で将来林型を予測し、それに向かっての
林業経営を提案する。
全員の発表が終了したら、「目標林型」などの項目で指導してくださった横井先生から総評。
昨年までの発表と今回の発表の違い、そして今回の発表で良かった点、今後改訂すべき点など、次につながるアドバイスをいただきました。
最後に、研修終了者は「修了証」を手に、ともに指導してくださった林業普及員さん、横井先生と記念撮影です。
みなさん、これから施業プランナーとして胸を張って、森林整備に向けて頑張ってください。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。