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2022年09月21日(水)

専門技術者研修「これからの木造建築構造を考える」【地域材利用・木材輸出】

木造建築の新しいかたち(その191)木質構造に関する住育の取り組み
実務者のスキルアップをする住育:専門技術者研修「これからの木造建築構造を考える」を開催しました。
これは、木造建築構造の現状について情報共有し、これからの木造建築構造のあり方について考えることを目的とする研修です。前半は「木造建築や木材に関わるトピック」に関する御講演をいただき、後半はこれからの木造建築に関して参加者皆さんとともに議論する内容となっています。
午前の部 9:30~12:30、午後の部 13:30~16:30として研修を実施しています。

今年度の第1回、第2回は「地域材利用(木材輸出含む)による設計」について開催しました。
まずは、私から「韓国への岐阜県産材利用の展開」と題して、岐阜県産材の韓国への輸出に係る木造建築構造の現状について話題提供しました。

研修の様子

次に、川添 英司 氏(ゆうぼく人 代表)をお招きし、「建築設計から関わる木材輸出」と題して、宮崎県産材の韓国への輸出に係る木造建築の現状について、宮崎県で取り組まれている川添さんの設計活動事例について、新築、改修など多くの事例をお話しいただきました。

研修の様子

後半のディスカッションでは、参加者の皆さんをはじめ、韓国からオンラインでの参加者の方などからも多くの御意見を頂きました。韓国現地からの直近の木造建築の現状についても話題があり、各地域による個別の活動ももちろん重要ですが、海外との連携活動では各地域の枠を超えて「ALL JAPAN」での活動や対応なども併せて非常に重要であることが分かりました。非常に楽しい専門技術者研修となりました。

研修の様子

次回以降は、
・木造住宅の壁量計算ルートと岐阜県産ヒノキ横架材デジタルスパン表
・木材・木質材料の土木利用の現状と課題
・木材の特性と木質構造物の耐久性

などを予定しています。御興味があれば、是非御参加ください。

教授  小原 勝彦