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2019年04月02日(火)

太陽熱温水器 設置完了。

先日の続きです。インターンから帰還した学生も参加して設置工事を完了させます。

まずは、真空管のヒートパイプにグリスを塗り、タンクとの密着をよくします。

ここで、コツンとガラスをぶつけると割れてしまうため慎重に作業をします。

グリスを塗ったヒートパイプをタンクに挿入。合計20本の集熱パイプが取りつきます。

こんな簡単な仕組みで、200Lの水を沸かすことができるのか・・・?

1時間くらい外部に放置していたヒートパイプに触ってみました。

アチッッ!!!

かなり熱い。

ここで、秘密兵器のサーモカメラの登場です。ヒートパイプの温度を測ってみました。

ちょうど触っているあたりが69℃。まだ大丈夫です。

が、根元の方はすでに200℃超え。危なかった。(銅の放射率を0.3に設定)

気を取り直して設置の最終段階です。20本のヒートパイプが取りつくと圧巻です。

通常の平板式太陽熱温水器よりデザインが良く、効率も高く、エコのシンボルとして存在感があります。

学生の素人が設置しても2時間~3時間くらい。簡単です。(水道の接続は別で、プロに頼まないといけません。)

 

もし真空管が破損した場合の予備で頂いた集熱パイプの内部の温度も測ってみると、すでに110℃。確かに熱くなります。

サーモで内部を見てもやはり200℃超え。

夏は軽くタンク内の水が100℃の温水になってしまうため、圧力弁を設置しています。冬期もおそらく70℃は行くのでは。今度の冬が楽しみです。

最後に、出来上がった太陽熱温水器の前で記念写真。今回も来ていただいたチリウヒーターの川合さん、ありがとうございました!

 

■太陽熱温水器の仕様

●高圧出湯
水道直結型の密閉タンクの太陽熱温水器。加圧ポンプ不要!通常の平板式の開放型タンクは、重力だけで給湯するのでシャワーには使えない。
●断熱
ウレタン断熱材50mmを充填発泡。
●高温集熱
真空管とヒートパイプで高性能。選択吸収膜処理された真空管が太陽熱を無駄なく取り込みます。100℃超えの熱湯も作れる!
●災害時非常用水
ステンレスタンクで衛生的。

・集熱面積:2.5m2(ヒートパイプ真空管 20本)
・貯湯量 :170L
・総重量 :270kg(満水時)
・タンク材質:SUS
・タンク断熱:発泡ウレタン
・接続口径 :Rc3/4
・付属品  :減圧弁300kPa、安全弁350kPa

准教授 辻 充孝