和良財産区の森林環境教育活動に参加しました。
エンジニア科1年共通科目「森林環境教育概論」の初回授業では、郡上市和良地区において、財産区(かつての村有林)管理会と和良振興事務所が協力して、地元の小中学校の授業で行っている「森林環境教育活動」について、詳しいお話をうかがいその現地を視察し活動の一部に参加させていただきました。
あいにくの雨天でしたが、和良振興事務所の会議室を使わせていただけたのでたいへん助かりました。
初めに、和良振興事務所のIさんから和良地区の森林と地域の概況についてご説明いただきました。今回、私たちの授業の受け入れを調整してくださった方です。
続いて、和良財産区管理会のI会長さんはじめ、会員の方々からそれぞれの山に対する思い、地域に対する思い、さらに、地域の森を育ててきた苦労話や、木材景気が良かった頃のエピソードなどとても興味深いお話をうかがいました。
中でも、和良振興事務所の建物自体の木材は、地域の財産区から伐り出され地元で製材、加工、建築されたとのことで、そのこだわりや思いの強さに驚かされました。
会員の方は今でもどの木がどの山のどの場所に生えていたのか覚えておられるそうです。 簡単に話しておられましたが、これは本当にすごいことだと思います。
ヒノキの天然シボ丸太を切り出すときの話もしてくださいました。背割りだけの天然乾燥なのに、表面割れが全くありませんでした。
地域の皆さんが如何に木の扱いに習熟されているかよくわかります。
通路の壁には無節のヒノキ板材が使われ、とても美しく上品な空間を創造していました。
午後は、財産区の森に移動し、数日前の活動で中学生が苗を植林したばかりの現場で、獣害防止ネットの設置をお手伝いしました。
森林組合のKさんから説明を受け、いくつかのグループに分かれていざ開始です。
ネットの扱いは思ったより難しかったようです。
地面との接触部はアンカーで固定します。
徐々に要領がよくなり、作業もスムースになりました。
和良の皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。
以上、報告は原島でした。