信州大学の演習林で作業道開設およびアカマツ伐採
信州大学農学部の手良沢演習林で作業道開設およびアカマツ伐採の授業を実施しました。
信大と長野林大と3大学で連携協定を結んでおり、その一環で作業道開設の実習場所として、手良沢演習林をお借りしました。
普段のアカデミーの授業と違うポイントは、
◆ 花崗岩地帯であり、マサ土が多いこと
◆ 路面や立木が凍結する事です。
お借りしたバックホウです。松本システムエンジニアリング(株)のザウルスで、支障木等を掴むことができます。凍結した土でクローラが外れないよう土を落とす作業を行ったり、鉄キャタが滑らないよう留意しながら作業を行いました。
丸太組みも行いました。信州大学では奈良県吉野の清光林業が実践している作業道の開設を進めており、演習林の技官さんが現地で研修を受けたり、また講師を演習林に招いて作業道開設を進めています。
アカデミーの実習ではスギやヒノキを伐採する事が多いですが、今回はアカマツ林です。どのアカマツも傾いており、かかり木になる可能性大です。グラップルのウィンチを用いて牽引しました。
凍みてとても固くなっており、普段の目立てでは全然切れません。
またクサビも全然入らず、弾き返されてしまいます。アカデミーの演習林では凍みている木に出会うことは無く、とても新鮮でした。ちなみに宿泊場所の最低気温は-16°、演習林の最低気温は-8°です。車に放置していたお茶も凍っていました。
アカマツの材は地元の陶芸屋さんが用いるとのことで、求められる長さに沿って採材しました。材木の売り先もアカデミーとは異なるため、地域に合わせた造材が必要とのことを実感です。
このように普段と異なる寒冷地での伐採作業や違う地質での作業道開設を行うことができ、大変勉強になりました。
実習に当たっては、信州大学演習林の木下様、野溝様に大変お世話になりました。
ありがとうございました。