第3回施業プランナー育成研修を開催しました。
- 森林が有する保全・減災機能を考慮した森林管理 9:30〜16:30
岐阜県森林研究所3F講堂
岐阜県森林研究所 専門研究員 臼田 寿生、主任研究員 和多田 友宏
昨今、毎年のように甚大な被害をもたらす自然災害が発生していることを背景に、今年度から災害リスクを考慮した森林管理のあり方を学ぶ研修項目が新たに追加されました。
はじめに、世界からみた日本の災害の起きやすさを、台風の通過頻度や、河川・山地の侵食速度の分布等のデータから解説いただきました。様々なデータから読み取れることは、日本は防災対策を何も講じなければ、万人規模の風水害が発生する国土であるということです。
このことから、防災対策をとることは非常に重要であり、森林分野においても、災害のリスクを事前に把握し、リスクを最小限に抑えた施業を行うことが望まれているということを学びました。
続いて、リスクを最小限に抑えるために、崩壊危機地形の特徴について詳しく解説をしていただきました。
崩壊危険地形には、急傾斜地であること以外に、断層地形や地すべり地形、崩積土などが含まれます。
研修内では、断層がずれた破砕帯と呼ばれる部分や、断層地形の見分け方など、ひとつひとつの崩壊危険地形地を豊富な写真とともに解説してくださいました。
崩壊危険機地形についての知識をこれまでの業務から経験値として既に知っている方もいるかもしれませんが、体系立てて、かつ、写真や地形図を見ながら学ぶことは良い学びの場となったようです。