令和2年度 第10回 岐阜県地域森林監理士養成研修を開催しました。
1. 木材利用 10:00〜12:00
講師:森林文化アカデミー 准教授 辻 充孝
本学の辻准教授が講師となり、鉄骨造と比較した場合の木造・木質化のメリットに関する研修を行いました。
木材のメリットとして、『太くなると表面は燃えるが、なかまでは燃えにくいこと』、『熱による変形をしないこと』などの実験データをもとに、公共建築物の木造化に関する具体的な提案事例の紹介がありました。
公共施設の木造化(木材利用)というのは、地域森林監理士として、行政を直接的に支援できることのほかに、地域における林業振興・木材振興においても重要な役割を果たせることがあることを学んでいただけたと思います。
2.視察 13:00〜16:00
ヤマガタヤ産業(株) 取締役 吉田香央里氏
視察先:ヤマガタヤ産業(株) 西濃店 (瑞穂市野田新田):建築用木材製品
板蔵ファクトリー(株) (瑞穂市稲里):家具等木製品製造
現地視察では、製品(建材)流通業のヤマガタヤ産業(株)の物流拠点の一つを訪問させていただき、製品の流通について、細かく解説していただきました。クライアント(主として工務店)に滞りなく製品(建材)を届けるために、様々な種類の製品をストックしている様子を見せていただきました。
また、新型コロナの影響で、中止している製品市の代わりとして、インターネットを活用したデジタル市場の新たな取組について紹介していただきました。
次に、ヤマガタヤ産業(株)の新規事業として、スタートした家具製造販売事業の板蔵ファクトリー(株)を見学させていただきました。こちらでは、女性目線で、住宅などの空間デザインの提案や家具製造販売や貴重な木材を活用した一枚板の販売を行っています。
板蔵ファクトリー(株)では、家具のデザイン性、ストーリー性、希少性を求めるリッチなクライアント(通常、首都圏の企業など)のニーズに答えられるように、洗練された商品提供に努力されておられました。