令和2年度 第3回市町村林務担当職員研修(区分3)を開催しました。
本日は、「意向調査結果に基づく集積計画策定」をテーマに研修を行いました。
はじめに、三重県亀山市の事例について、三重県亀山市産業建設部産業振興課 森林林業グループ 主任主査 市川氏から事例紹介をしていただきました。
三重県亀山市では、森林経営管理制度に係る方針について、実際の業務が始まる前の平成 30年度に事業計画を策定しています。この先陣をきって走った経験値は他の市町村担当者からしてみれば大変興味深いものです。説明の中では、実際の業務がスタートした平成31年度には、国の方針変更が行われたり、研修会で初めて「聞いていない」内容を知らされたりと、国も手探りで進めている部分があるなか、亀山市では苦労された様子が伝わってきました。そのお陰で、森林経営管理制度における業務の課題や一歩先を進んだからこその注意点などについて説明していただき、とても参考となる講義でした。
次の時間は、栃木県矢板市の支援を行っている FOREST MEDIA WORKS(株) 楢崎氏より、矢板市での森林経営管理制度業務について聞き取りを行った事例紹介がありました。
矢板市では、岐阜県と違い平坦な地形が多く、また、森林経営計画の策定率が高く、地籍調査も進んでいることから、岐阜県の市町村と事情は違うものの、すでに、施業を行うための経営管理実施権配分計画まで進んでいるということで、意向調査後、どのような手順で実際に業務を行っているのか実践的な情報を知ることができました。
最後の時間は、本日の講師への質疑応答がおこなわれました。
参加者からは「経営管理実施権配分計画を作成する際は事業体が事業地を経営していける一定面積以上を取りまとめる必要性を感じた。」などの意見がありました。