京都の町屋で林業を想う
秋の『林業事例調査』2日目午後は、
観光地・京都のど真ん中、寺町通りにある『京都ペレット町家ヒノコ』へ伺いました。ヒノコさんの見学と、ヒノコ内に拠点を置く『Hibana』の取り組みをお訊きするのが目的です。
山から離れた観光地の真ん中でどのような取り組みがあるのか、お話しを聞いて来ました。
ヒノコさんでは、木と火のある暮らしの提案をされているそうです。
お店の中にはペレットストーブや火鉢、木工小物、薪、炭などが置かれています。
火鉢は渋い感じではなく小ぶりでかわいいです。
このお皿は1枚の板からロクロを使って形が作られています。
とっても綺麗で、ご飯が美味しく見えそうです。
“木を使う”ということが今の日本の山には必要であり、その使い方を木と火を組合せ、現代の生活スタイルに合った形で教えてくれます。
なんといっても可愛い♥
とても大事な要素です。
山のことは知らない、京都を歩く人がフラッと覗きたくなるようなお店でした。
普段、林業を学ぶコースの生徒は、山へ入り、木を見て、触ってと、山の中・山の事を勉強することが多くなります。
今回は視野を広げて、山と私たちの暮らしとの関係を考える良い機会になりました。
京都の観光地のど真ん中に、山と街に暮らす人を繋ぐヒノコというお店があることがとても意味のある事だと学びました。
Hibanaさんの取り組みは、林業女子会@京都の代表、廣田さんが話をしてくださいました。
林業女子会をみなさん知っていますか?
林業女子会とは、「女子のチカラで林業を盛り上げたい!」という思いから、京都で生まれた任意団体です。
林業の魅力を発信する「情報発信」や仲間づくり「ネットワーキング」を目的に活動されています。
現在では、全国の都府県に9つの林業女子会があります。
ちなみに林業女子会@岐阜もあります。しかも代表はアカデミーの卒業生なんです。
9つの林業女子会はそれぞれ活動しています。@京都の活動内容をお聞きして、1番驚いたのは情報発信の力が強いなあということです。
“fg”というフリーペーパーを発行されていて、WOOD JOB という映画の主演俳優さんとの座談や、新・林業の3Kと題して美男美女図鑑という記事など、面白い内容がたくさん。
このような女性ならではの視点で、林業の魅力を発信されています。
ふたつの活動のはなしを聞き、山を知ること見ること、技術を得る事はもちろん必須であり、大切な芯の部分です。
それに加えて、林業を将来に繋いでいくには、「”伝える” 特に、山を知らない人へ」ということも同じように重要だということを感じました。
報告:クリエーター科1年 松井朋子