オープンカレッジ「身近な森の手入れ・入門講座」第二回「竹林整備」実施しました。
この講座は、森林文化アカデミーオープンカレッジと、日本昭和村里山アート事業ワークショップとの連携事業として、美濃加茂市日本昭和村公園内の林地を使わせていただき、3回連続でそれぞれタイプの異なる「林」について生態や用途を知り、適切な管理方法を体験的に学ぶという講座です。
第二回は西日本を中心に各地で勢力を拡大している「竹林」です。
13名の参加者と昭和村スタッフ4名、講師1名総勢18名の活動となりました。
造園会社の方や裏山に竹林をお持ちの主婦の方、学生さんなど幅広く集まられました。
初めに竹の生態、かつての用途、現状と課題、適切な管理方法、等について室内で話を聞いていただきました。
熱心な質問もたくさんいただきました。
午前中にフィールドを下見して、どのような林に導きたいのか、管理者の意向を前提としながら、午後からの実習に備えてグループミーティングをしました。
午前中の講義、昼食はフィールド近くのを集会所をお借りしました。新しくきれいで快適な施設でした。他の住民団体も利用されており活気がありました。
午後からは、 管理作業に使う道具の説明、刃物の安全な扱い、実際に竹を切る際の手順や注意点等説明を聞いた後、グループに分かれて実習です。
「もやい結び」「ねじ結び」等ロープの結び方も習いました。使えるととても便利で安全な道具です。
混み合っているので、倒す方法を見誤ると、竹の枝同士が絡み合って倒れません。かかり木(竹?)と呼びます。
そういう時のために、かかりそうな竹にはあらかじめ高い位置にロープをかけておくと、安心です。
今回は、昭和村の灯りイベントに使う竹の確保も目的の一つなので、指定されたサイズの竹を選んで運び出しました。
昔とは用途が違いますが、せっかく立派に育った竹材が利用されて、いろいろな人たちが楽しんでもらえるなら、管理のやりがいにもつながります。
皆さん、慣れてきたようで、順調に間伐が進みました。
上を見上げると、竹の間の隙間に青空が見え明るくなりました。十分な成果を実感していただけたようです。
第3回目は「スギ・ヒノキ人工林の手入れ」です。
以上、報告は原島でした。