アカデミー図書館 ~卒業生の改修事例~
森林文化アカデミーには、木造建築や森林、林業など関連する蔵書がたくさんあります。本棚を見ているといろいろ読みたくなってきます。
また、専門雑誌も厳選していろいろ購読中で、バックナンバーもすぐに取り出せるようになっています。
ネットで簡単に情報が手に入る時代になりましたが、1ページ1ページめくりながらワクワクして読む楽しみにはかないません。
今回はそんな中から「住宅建築」という雑誌の最新号を手に取りました。
「住宅建築」は、華やかな建築家はあまり取り上げられませんが、丁寧な図面紹介や実直な内容で玄人好みの雑誌です。今月号の特集は「改修のいま」。さすがに渋いテーマですが、今の時代にあってます。
巻頭に近い特集で森林文化アカデミー1期生の小柳さん設計の旧正力松太郎邸の改修事例が取り上げられています。
正力松太郎氏を恥ずかしながら詳しく存じ上げなかったのですが、調べてみると、読売新聞社の経営者としても活躍され、いろいろな分野において導入を強力に推進したことで、プロ野球の父、テレビ放送の父、原子力の父とも呼ばれるようです。そんな方の改修設計をアカデミーの卒業生が携わるとは。
(読売新聞といえば、私事ですが先週の11月19日付けの読売新聞 富山県版にゼロエネハウスの取材コメントが掲載されています。)
この改修事例は、一般雑誌のCASA BRUTUS 2017年2月号でも取り上げられていましたが、すっかり売れっ子になってます。
小柳さんは和温スタジオを主宰。卒業生紹介でも以前取り上げましたが、現在では、設計活動に加え2016年から一般社団法人住宅医協会による「住宅医スクール東京」の校長としても活躍中。
教え子がどんどん活躍するのはうれしいものです。
准教授 辻充孝