のべ3000人が来たよ!週末プレーパークは今年度も大盛況。
「自分の責任で自由に遊ぶ」「心が折れるくらいなら骨が折れるほうがマシだ」ヨーロッパで冒険遊び場が始まった頃からの理念を大切に引き継ぎながらスタートした「みのプレーパーク」。そもそもは、アカデミーの学生だったS君の課題研究(卒業研究)として始めた空間が、その後市民の賛同を得て、市からの補助金を受けながら活動開始しました。
ここには、県内外の親子だけでなく過去多くの市町村や団体(時には外国からも)からの視察も訪れ、ここをきっかけに県内外のプレーパーク活動が少しずつ広がってきたという歴史を持つ「モデルハウス」のような役割も果たしてきました。モデルといってもプレーパークには決まった形はありません。でもそこに関わる大人たち、子どもたちの思いや大切にしたいこと、感覚、空気感は同じなんでしょう。だからこそ、実際に来て、見て、体験することでこの場から、そして子どもたちや大人たちの表情や雰囲気から直接「あ。そういうことか」と理解してもらうのが大切なんだと思います。
そんな週末プレーパーク、今年は7月の台風による中止を除いて大盛況な1年でした。週末プレーパークだけでも9回開催で約1,400人もの参加。毎週金曜にやってる平日プレーパークの参加者数を合わせると平成30年度は、約3,000人が遊びに来てくれました。(うち登録してくれた子供数はなんと368人!!)これほどたくさんの親子が遊びに来る県立の学校も珍しいですよね。
プレーパークは「遊びや体験を提供する場所」ではないので、スタッフとかお客さんとかいう概念は存在しません。私たちは、ただ空間と道具ときっかけ、そしてさりげない過不足ない遊びのサポートをするためのプレイワーカーがいるだけです。だから保護者の皆さんも、子どもたちも「一賛同者」としてこの空間を共に創って、みんなが心地よい空間を作りながらお互いが成長し合うそんな場所にしていきたいと思っています。
片付けも、安全管理も、楽しい空間づくりも、子どもたちの見守りも、全て遊びに来たみんなで一緒にやるのが大事です。そして楽しいことやワクワクを持ち寄るのも大切。近頃はお母さんたちがお友達同士でピクニック気分で来て焚き火でお昼ご飯作りながらおしゃべりするなんてことも多くなって来ました。
集まる人によってまるで生き物のように変化していくこの空間、これからもみんなでいっしょに創っていけたらと思います。そして子供たちにとってお気に入りの「居場所」としてあり続けたいと思います。
来年度も予定はしていますが、何しろ現状は「補助金」での運営をしている性格上、新年度の5月以降にならないと実施するか否かは確定していません。関東では市町村が常勤のプレイワーカーの人件費を予算化してプロのプレイワーカーを確保しているところもあるとか。美濃市もしくは岐阜県も子どもたちのためのそうした空間の重要性をしっかりと認識し、ヨーロッパ諸国のようにプロのプレイワーカーが行政の予算によって支えられるような「成熟した」社会になるといいなぁと祈ってます。
みなさん来年度もまた遊びに来てね。
なんちゃって先生 萩原ナバ裕作