いよいよ古民家物件を見て事業計画スタート(古民家リノベーション事業プランニング講座)
22日、23日と古民家リノベーション事業プランニング講座の第二回が一泊二日で開催されました。
1回目は篠山市、倉敷市を中心とした先進地の視察を行い、それらを動かしている熱いキーマンの方にお話を伺い、この講座の最終的な成果のイメージを共有しました。
いろいろ困難な課題も見えてきましたが、解決できる道筋も見えています。
さて、この第二回目からいよいよ本番です。
この全4回(8日間)の講座の最後には、実際の古民家活用提案を行います。この提案には、建物改修計画はもちろんのこと、誰が運営し、収支計画はどうなって、どのようなスキームで組み立てるのかといった実現可能性を感じる提案でないと、オーナーの方を動かすことができません。
第二回目の初日は、岐阜市にある本講座の対象物件である実際の古民家や、川原町も含むその周辺地域の視察と実際にこの中で活動を行っているORGANの蒲さんに歴史的な説明も含めて講義いただきました。
蒲さん案内のもと、周辺を見て回りました。いとう旅館など、趣のある古民家の空き家もいたるところにあります。まさに魅力ある古民家ポテンシャルの高い地域です。これらを何とか活用すると見違えるように街並みが変わってきます。
いよいよ対象の古民家に到着。現在はシェアオフィスとして活用しています。1階には活版印刷と古いカメラ修繕販売、2階はまだ活用できていません。
せっかくなので、空いている2階をお借りして、金野さんの講義。
古民家を活用する実践的な取り組みのスキームや、効果的なハコモノへの投資の仕方など、第一回で聞け無かった実践的な内容です。
印象に残ったのは、「夢は形にしておくこと!!」これができていれば、方向を見誤ることなく進め、かつ、いろいろな状況変化に対応できます。
2日目は、金野さんが実際に行っている提案事例の紹介をいただき、10月の最終成果物のイメージを膨らませました。2つの事例とも、まさに今仕掛けている内容でまだまだ極秘内容なので、紹介できませんが、とんがっていながら、実際にできてしまいそうな説得力がある刺激的な内容でした。
午後からは、参加者の様々な職業を活かした混成チームを組んで、実際に、提案内容の検討を始めました。建築士の方、IT関係の方、地域おこし協力隊の方、街並み保存の方と様々な方が参加されています。それぞれの得意分野を活かした提案も盛り込みながら、単独の職種では発想できない提案も浮かんできます。
最後には、短期間ながら、考えた提案を発表していただき、金野さんからもアドバイスをいただきました。
次回3回目は8月末。今回のたたき台もふまえて、建物調査と周辺調査を行い、グループで計画を煮詰めていく作業を行う予定です。どのように計画が収斂されていくか楽しみです。
准教授 辻充孝