「ITハッカソン×林業」今年のテーマは技術継承!
2022年10月8日、9日の2日間かけて、森林文化アカデミーにてITハッカソンを行いました。
これでアカデミーの開催は第6回目になります!
ハッカソンとは、ハック(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた造語で、システムエンジニアや設定テーマの関係者が集まり、アイデア出しやディスカッションしながら開発を行うイベントです。
今回もIT技術者と林業関係者が集まって、アイディア出しから開発まで行いました。
今年のフィールドワークです。林業架線の説明をしています。この林業架線ですが、林業機械が入らないような急傾斜地で必要な技術ですが、技術者が高齢化して、もう引退間近の70代の人しか架線を張れない、もしくはこの地域ではもはや張れる人がいない。というような危機的状況になっています。
あと植栽から枝打ちなど、林業界で技術継承が課題となっている分野について、わたくし林業分野の教員杉本から説明させて頂きました。
さて部屋に戻ってアイディア出しをした後は、こんな感じでチーム分かれて開発です。
さあ結果は、
①林業の流儀
動画で 技術を伝えるアプリです。youtubeでは物足りないポイントを盛り込んだサービスを提案してくれました。
失敗事例を共有できる限定公開方式、慣れない人でも簡単な動画作成が可能な自動クリップ、振り分け機能etc 様々なアイディアを盛り込んでいます。
②林業ノオト
プロの音と未熟練者の音を比較することで、違いを体感できるアプリです。映像ではなく、音声にこだわったポイントは、映像だと認識するときに周りの様子などいろんなノイズが入るところ。音に集中することでプロと自分の技術を比較できるようにしました。枝打ちやヤスリを研ぐ音など、音が重要なポイントで使います。
③植ポン
植栽をした後で、自動的に写真で採点してくれるアプリです。熟練技術者の植栽時の画像データベースから、自分の植栽の出来が良かったか、悪かったのか、AIによる解析を自動でやってくれます。
アドバイザーからは、植栽間隔が分かるようなアプリに進化できればとてもありがたい、適度に間隔で植えることで、その後の下刈等の作業効率が上がってくる。とのこと。
アカデミーのハッカソンでは、賞金設定など無いため、特に順位付けを行わないのですが、どのアイディアも素晴らしく、たった2日間で形にしたとは思えません。写真ではパワポのスライドしか分かりませんが、実際に動作するアプリまで作っています!!IT技術者のテクニックに脱帽です。
とてもこのブログでは表現できないほど、参加者のみなさんのアイディアや開発したプロダクトに圧倒された2日間でした。参加者の皆様、ありがとうございました。