「森のようちえん指導者スキルアップ研修」〜ロープで気軽に遊び場づくり〜しちゃいました!
今年度、5回の連続講座として実施してきた「森のようちえん指導者スキルアップ研修」の最終回「ロープで気軽に遊び場づくり」を実施しました。
ウィルダネスファーストエイド(野外救急法)から始まり、キノコ、危険木、森の見方、など多様な切り口で森を観察する目を養い、「安全」と同時に「森に近づく」技術を研修してきました。
そして最終回となる今回は、ロープを使った遊び場作り。
まずは、ロープの種類や特性など、基礎的なことについての共有。森のようちえんの現場で、ロープには色々な使い道、メリットがあります。
①イマジネーションの友として(ヘビになったり、食べ物になったり)
②絵を描く道具として(地面に模様が描けちゃうよ)
③結ぶ、つなげる道具として(子どもの力でも十分にできちゃう)
④引っ張る、人を乗せる道具として
⑤遊び場を作る道具として
⑥縄跳びなどの遊具として
などなど、ロープ一本あれば、森の中で一日中遊べちゃうんです。
しかも「ほんの数種類のロープワーク」を覚えるだけで、ブランコや橋、はしご、モンキーロープ、ハンモックなどなどの森の空間を活用した様々な遊具を自らの手で作り上げることができます。
そして「すぐ作れて、すぐ撤収できる」というとんでもなく便利な利点もあります。
ヨーロッパでは、安全管理と樹木の健康のために、ロープを木にかけっぱなしにすることはルールで禁じられているそうです。日本でも公園や公共の森で簡易遊び場を作るにはもってこいの技術です。
そんなこんなで、ロープについての基本と今回の目的を共有した後は、いよいよロープで電車ごっこしながらみんなで森へ
数種のロープワークを習得した後は、チームで遊び場づくりに突入。班に分かれて午前中に学んだ数種類のロープワークを思い出しながら遊び場を実際に作りました。
完成するやいなや(いや、作成途中でも)隣で遊んでいる森のようちえんの子どもたちが、できたてホヤホヤの遊び場の被験者として遊びに来てくれました。
こんなシーンに出会うたびに、「作ったものがどうやって使われるかを観察できる」アカデミーの環境は、本当に恵まれているとつくづく感じます。自分たちが作った遊具で遊ぶ子供を見ながら、嬉しく思ったり、「あそこをもっとこうすればよかったんだ」なんて改善案を早速練りはいじめたりと参加者の皆さんも楽しみながら深い学びを得ていたようです。
「たった数種類のロープワークでこんなにいろいろできちゃうなんて!」とは参加者の方からのコメント
そうなんです、こんなに便利な道具はないですよ!でも毎日のように使っていないとすぐに忘れてしまうのもロープワークの特徴。
今日から早速ロープを持って森に出かけてみてくださいね。
なんちゃって先生 萩原ナバ裕作