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2021年11月01日(月)

「林業架線」を学ぼう(学科編)

「昔、先代が山奥に木を植栽して大きく立派になっているんだが、山が急で岩もあって道も付けられないし、どうやって木を出せばいいのか」と困っている現場もあるのではないでしょうか。

そんなところでも「林業架線」を使えば山から木を出してくることができます。

アカデミーの演習林も岩が多く急峻なので場所によっては、このように山で伐倒し枝を払った木材を空中に吊り上げて集材することもあります。

このようにして山から運んで来るので山肌を傷めることがなく自然に優しい集材方法となり、林地も保全されています。

動力には、機械集材装置(通称 集材機)を使っており、特別教育課程を修了した運転者が操作します。

 

このような林業架線を張って集材機を運転するためには資格が必要になり、アカデミーでは法令講習に基づいて作業手順や安全計算などの知識と技能を「林業架線作業に関する講習」(左のテキスト)で、集材機の運転を「機械集材装置の運転の業務に係る特別教育」(右側のテキスト)を使って、それぞれの資格が取得できるようにしています。

この林業架線の講習は、講習修了後に学科試験が課せられており、決められた点数以上を取れないと不合格になるので、皆、真剣に一生懸命勉強しています。

力学の分野の知識も必要になるので、「初めての三角関数」という意識で高校で学んでない人でも理解できるように、わかりやすく丁寧な解説を心掛けています。

全員合格目指して頑張りましょう!!

林業専攻教員 池戸秀隆