「コミュニケーションワーク」実習報告
人間が生きていく上で、避けたくても避けられないのが「コミュニケーション」。そして日々の悩みのうち9割がコミュニケーションに起因するものだとも言われています。
子どもや大人を相手に自然体験活動を展開する環境教育の現場だけでなく、林業、木造建築、木工の分野で、同僚やクライアントと仕事をする上でもコミュニケーションは避けることのできないものです。
そんな コミュニケーションについて体験的に学ぶ2日間の集中授業の様子を学生の湯本くんが報告してくれましたので以下に紹介します。
<以下湯本くんからの報告>
NPO法人自然スクールトエック」の伊勢達郎さんを講師として、コミュニケーションワークの授業が行われました。
コミュニケーションワークの授業では、エンジニア科の学生、クリエーター科の学生、先生も交えてワークが行われました。
ワークは、例えば、コミュニケーションを言葉のキャッチボールに見立てて、2人組で一方がボールを投げるふり(エアキャッチボール)をして、そのボールをもう一方の人が①受け取る(共感的理解)②はじく(拒絶)③無視する(無視)などの反応を返すものでした。
ワークでは、投げる側が主体だと思っていましたが、やってみると受け取る側もリアクションを通じて発信者になっているということを感じました。
ワークは活動をつうじて相手を信頼するためのもの(チームビルディング)と、2人組で相手や自分を知ることやコミュニケーションを見直すことをテーマにしているワークの2種類で構成されているように感じました。
また、個人的に衝撃を受けたのは
見守る と 無視する
受け取る と 受け入れる
の違いでした。
見守っているようで無視してしまっていた。
相手の思いを受け取ろうとして受け入れていた。
今まで自分が知らず知らずのうちに良かれと思ってやってきてしまったなぁと感じました。
見守ると無視するの部分では、「今はそっとしておいてあげよう。」というのが相手に温かさや愛情が伝わる形になっていたか、改めて考えさせられました。
また、受け取ると受け入れるの部分では、子どもから求められたらなんでも「いいよいいよ。」でやらせてあげる。これも受け取っているのではなく受け入れてしまっていたんだなということに今回気付かされました。
思いを受け取り、アクションとしてダメなものはダメということが必要なんだと学びました。
これは他人の子と接する時もですが、自分の子どもと接する時にどうすれば良いかの指針を与えてもらったように思います。
これからは相手の心を受け取れるように、自分の思いも心を込めて伝えられるように日々意識していきたいと思います。
森林文化アカデミー 環境教育専攻1年
湯本 仁亨(ゆもてぃ)
紹介
なんちゃって先生 萩原ナバ裕作