「インタープリテーション実習1」の授業を実施! インタープリターの卵が割れ始めました!
森や木に関わるシゴトをする人にとって、「伝える」ことは欠かせない技術です。そんな森と木に関わるクリエイターを養成している森林文化アカデミーには、森林文化を効果的に伝える時に便利な「インタープリテーション」の技術を学べる科目があります。
インタープリテーションとは、アメリカの国立公園で発達した「伝える」ための技術です。単なる情報の伝達ではなく、いかに聴き手の心を揺さぶり、火をつけ、メッセージを伝えることができるかが勝負。見えるもの(森、木、コケ、切り株、村の風景、遺跡、木材、イス、伝統工芸 etc….)を通して、見えないもの(生態系、食物連鎖、過去の出来事、森林文化、etc…)を伝えるのがインタープリテーションです。
そんなインタープリテーションの技術を学びに、9人の学生が授業に参加し、インタープリター(インタープリテーションをする人)体験に初挑戦してくれました。
インタープリテーションについての概要や歴史を聴いたあと、実際にお題となる「情報・事実」が書かれたカード(メッセージ)を効果的に伝えるための手法を考え、実践。こうして伝えるためのウォーミングアップをした後は、自ら選んだトピックスについて「導入・展開・まとめ」の基本的な流れを意識したショートプログラムを企画し実演してもらいました。
「木の成長から命の大切さを伝える」「身近な自然で見つけたステキなもの」「不思議な形の蜘蛛の巣」「ホタルを見にまたおいで!」といったトピックスから、中には現代文明「スマホ」を活用したプログラムまで。初めての経験でありながら、皆さん結構健闘してましたよ。
自分が「いいな!」「すごい!」「素敵!」と思ったことを相手に効果的に伝えるって結構楽しいもんですよ。病みつきになって転職しちゃう人がいるくらいです。ちなみに本場アメリカでは、大リーガーと同じくらい子どもたちにとっての憧れの職業なんだそうです。日本でもそうなるといいですね。
今回はまだまだほんの「さわり」の部分をちょっとだけ体験してもらったのみ。後編の「インタープリテーション2」は後期に開催予定。どんなプログラムが生まれるのか、楽しみですね。