「えんたくん会議」でまぁるく話し合えたよ!
森林文化アカデミーでは、週末や平日だけでなく、放課後にも市民向けのオープンカレッジを開催することがあります。そんな放課後オープンカレッジの一つとして「えんたくん」という魔法のダンボールを使ったワークショップ「えんたくん会議 〜みんなで考えちゃおう!森林総合教育センター〜」が24日に開催されました。当日は平日の夕方にも関わらず40名もの方が参加してくれました。その時の様子を森林環境教育専攻の学生、ロックこと平山くんが報告してくれましたのでご紹介します。(ナバ)
(以下平山くんの報告)
「えんたくん」と名前のついた、タネも仕掛けもない丸いダンボール。とてもシンプルな構造ながら、会議やワークショップをクリエイティブな雰囲気に盛り上げる優れもの!全国の学校や企業などで大活躍しています。
5月24日(木)の「えんたくん会議」ワークショップでは、「えんたくん」の発案者であり、環境教育界の重鎮である川島直(かわしまただし)さんをお招きし、参加者全員で「えんたくん」を体験しました。
今回話し合うテーマは、H32年度にアカデミー内に誕生する、すべての人と森をつなぐ施設「森林総合教育センター(仮称)」の可能性・課題について。参加者は5〜6人のグループ毎に円で座り、「えんたくん」を膝の上に乗せたら、早速ミーティングの始まりです。
ルールは3つだけ。
「よく聴こう」 「短く話そう」 「言葉をかきとめよう」
書き込みを観ていると、自分のアンテナに引っかかる意見だけでなく、他のメンバーが注目する意見も目に入るため、両者が関連付き、新しい発想が生み出され、それに影響をうけて他のメンバーから違った意見が出る、という創造的で柔軟な話し合いが展開されたように感じました。また、直径1メートルという大きさも、活発な話し合いを作り出す程よい距離感だったように思いました。
10分程度経ったところで、席を移動してメンバーをシャッフル。ここでも「えんたくん」ならではの出来事が。前に座っていた人の書き込みを観ることができるので、それをきっかけにまた新たな発想が浮かんできます。その後、再びメンバーを入れ替え、最後に全員で意見を共有しました。
丸いダンボールを囲むだけで、様々な意見を引き出し、コミュニケーションが活発になる。「えんたくん」の持つ不思議な力を体験できたワークショップでした。
(報告: クリエーター科1年 森林環境教育専攻 平山優貴)