Cr1年「林業・林産業体験実習」が始まりました。
Cr1年「林業・林産業体験実習」が始まりました。
この科目は、林業、森林環境教育、木造建築、木工の共通科目で、各分野の学生が植栽から製材まで一連の作業体験を共有し、森から木材、暮らしへのつながりに対する理解を深めることを目的とするものです。
第一回目は、苗木の掘り取りから地拵え、植栽に至る各作業を体験。この学校に来て、初めて森林・林業を学ぶ学生にとっては、林業現場作業のファーストコンタクトとなる実習となりました。
苗畑では、玉木先生から、苗の取り扱いについてレクチャーを受けた後、エンジニア科学生と合流し、苗木の掘り取りを行いました。
掘り取った苗はそのまま山へ持ち込まれるわけではありません。地上部や根の成長が悪いもの、根が偏って伸びているもの等は取り除かれ、根の多過ぎるものは適度に切りそろえます。
午後からは、選別・調整された苗を現場に運び込み、植栽を行いました。
植栽に先立ち行うのが地拵え作業。枝条や丸太を、植え付けに支障が無いよう片づけます。現場が片付いたところで、植栽作業開始。
植栽間隔は1.8m、ha当たり3000本が植わる間隔です。この地域で一般的な植え付け本数です。
今回の植栽面積は、0.1ha弱。天候にも恵まれ、快適な環境の中、地拵え、植栽それぞれ1時間程度で作業を終えることができました。
植栽作業終了後、美濃市モデル林の展望台まで足を延ばし、眺望を楽しみました。
歩道のない斜面では、各自でルートを考え登ってみました。斜面には、獣道がいくつもあったこと、それを辿ると楽に歩けることに気づいてくれました?
今回、わずかな作業時間ではありましたが、非日常的な一連の作業の中で様々な発見、気づきがあったことと思います。
本格的な現場作業を前に、こうした体験作業の中で自分の体力、装備・履物の使い心地、季節に合わせたウエアの着こなし等をチェックしていけると良いと思います。
第2回目は7月の下刈り体験。少々過酷な実習になりそうです。逃げ出さないでね!!
以上 報告は担当 伊佐治でした。