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2018年05月16日(水)

5月11日(金) 施業プランナー育成研修を開講

施業プランナー育成研修は、森林所有者に対する森林施業を提案し、森林経営に沿った提案型集約化施業に取組む中心的な人材を育成するための研修です。岐阜県では、平成20年度から142名の施業プランナーを養成してきており、森林経営プランナーとして登録してきています。平成30年度は、14名の研修生によって研修を展開することになり、5月11日に第1回育成研修を開講しました。育成研修は今後平成31年2月22日(金)までに6回開催し、各農林事務所でのOJT研修で補完することとしています。
第1回育成研修は、9時30分から開講式、研修の概要説明、受講生の自己紹介、に続いて講義を行いました。

1 恵みの森づくり推進課の饗場担い手育成係長から「林業の現状と施業プランナーの役割」について60分講義しました。

2 林業・木材製造業労働安全防止協会の西村正指導員から「安全管理」について60分講義していただきました。
講義では、林業労働災害の発生状況について平成29年度に県内で55件が発生しており、死亡事故が(3月だけで)3件発生したとの報告があり、労働災害の未然防止が必要との説明がありました。
人間の情報処理モデルとして、場面把握・思考の統合・作業行動で意識水準が異なるが、感覚器の情報処理能力が視覚100に対して聴覚1となっており、目で見えることを脳で判断し錯視・錯覚も起こり得るとのことでした。
また、フェーズ理論として、フェーズⅢの望ましい意識の状態が長続きしないことから、ヒヤリ・ハット等、職場の情報交換や指差し呼称の励行によって災害が発生しないよう危険予知を行うことの重要性が説明されました。

3 揖斐郡森林組合

の後藤秀人岐阜県森林経営プランナーから「プランナー業務の実際」について90分講義していただきました。
講師は、職場で見える化(情報の共有化)に取組み、日報管理等PDCAサイクルを回す体制が構築されてきたこと、架線系システムとしてタワーヤーダを導入し事業地の確保に努めること、優先度を付けてタスク管理していることが紹介されていました。
質疑応答では、日報管理で林産班の造材や伐採の工程・生産性の動きが判ってくるので反省会等で生かすことが出来ること、担当職員の立場で組織の中において見える化を進める難しさがあるが組織体制を良くすることであり結果的にみんなに還元されることなので協力が得られたことが伝えられていました。

4 最後に、林政課森林計画係から「森林情報の収集方法」について、120分講義しました。
森林簿データの活用と県域統合型GIS「ぎふふぉれナビ」による森林状況の把握についてパソコン検索しながら操作演習しました。

研修終了後のアンケートでは、研修生が意欲と期待が高まる中での受講となっており、先輩プランナーからの助言やGIS情報の高度な検索の効果を体感し、研修参加に満足している状況でした。