高性能林業機械を運転する資格を取得しよう6(走行集材機械編)
今回は伐採した立木を演習林から校内の広場まで運材車を操作し運搬する実技教育を行いました。
当校には「横積み式運材車(フォワーダ)」が2台あり、1台は小型で1.2t積み、もう1台は大型の「CANYCOM やまびこBY 460X」で3.0tの木材を積むことができます。今回は大型運材車を使用し実習を行いました。
演習林での立木伐採は、相変わらず継続しており枝払いを行った後、山土場までグラップルで引き出して、チェーンソーで4mに造材を行い、これをグラップルでフォワーダに積み込んでいきます。
チェーンソー造材とグラップル積込の作業を行う場所はやや広く造成してあり、「山土場」と呼んでいます。
積み込作業が終わると、運搬中に材が崩れ落ちることの無いよう装備されたウインチワイヤで荷締めを行って山土場を出発します。
目的地は、山土場から800m程離れた校内広場の「仕分け土場」です。
安全に運材するために、次ぎの点に留意し運材するようにします。
① 校内道路を利用する学生及び教職員には、予め実習の期間と通行経路を示した図面をメールで送り周知する。
② 校内道路で見通しのきかないカーブがあるので、必ず先導車(学生の車)の誘導で運材する。
③ 荷を積んだフォワーダの走行速度は人が早歩きする程度としスピードは出さない。
無事に「仕分け土場」まで到着し、ダンプして荷を降ろしました。
この後は、グラップルで元口、末口を一定方向に揃え、原木を山に積む椪積(はいづみ)作業を行います。
少しずつですが、演習林から伐り出した原木をフォワーダに積み込んで、校内広場の仕分け土場まで安全に運材するとうい流れが体感できたのではと思います。これから効率も考えながら出材しましょう!
林業専攻教員 池戸 秀隆