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2016年12月06日(火)

野生動物捕獲実習 授業風景

10月17日、クリエーター科選択科目「野生動物捕獲実習」の第二回授業を行いました。

主担当は、伊佐治先生、今回の内容は、主に罠猟についての講義と実習です。

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講義では、狩猟免許の取得から、狩猟登録、実猟に至るまでの手続きや注意点、課題の説明や、実際の猟具(くくり罠)を使い取り扱い方を学びました。学生の中には、既に罠猟免許を取得している者や、近日中に取得予定の者もおり、頼もしい限りです。

あわせて、現在、森林技術開発・普及コンソーシアムにより試験が行われているツリーシェルターTUBEXの製品紹介や試験地の概要、現場の食害事例の紹介がされました。根尾の現場で実験的にツリーシェルターを外した植栽木が、僅か2時間後に3頭のシカの食害を受ける動画もありシカのしたたかさに驚きの声が上がりました。

午後は、屋外に移動しての実習です。まずは、アカデミー周辺の動物の痕跡を探しながら演習林に向かいます。アカデミーでは、過去に校舎の廊下をカモシカが歩いたり、窓ガラスに猿の手形足形が残るほどですから、いたるところに動物の活動の跡が見られます。特にイノシシの活動は活発です。シカによるものと思われる剥皮も散見されます。

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演習林では、けもの道を探してみました。直前まで雨降りで足跡そのものはわかりづらい状況でしたが、目が慣れると林内のいたるところにけもの道が見えてきます。

最後まで辿ることはできませんが、テープでマーキングしてみると、交差点や分かれ道など動物のコース取りもわかり、さらに興味が深まります。

この先は、トム・ブラウンjrの「トラッキング」の世界ですね。

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続いて、次回の現地実習に備え、跳ね上げ式のくくり罠設置を練習をします。

この罠のセッティングは、長さ1mほどのバネを30cm程度まで圧縮しなければなりません。そこそこ腕力も必要ですが、コツをつかめば女性でもこなせます。立木をアンカーにして、バネを圧縮することもできますね。イノシシ相手のときは、手袋をし、掘った土の置き場にも気を使うなど、最新の注意が必要とのことですが、シカの場合はそれほどでもないようです。

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できるなら、この実習でも本番どおり罠を設置したいところですが、今は猟期外、また狩猟登録をした者でなければ設置はできません。そこで今回は、くくり罠とほぼ同寸のポリ容器を罠に見立て設置を練習します。この容器には、動物が踏んだことがわかるようにささやかな仕掛けがしてあります。

そこらじゅうにけもの道のある広い林内で、僅か12cm幅の箱を獣に踏ませようとするわけですから、場所の絞り込みは大いに迷うところです。散々悩んだ挙句、最後は「まぁ、ここでいいか」という感じになりますね。実猟では、めぼしいポイントに米ぬか等を置き、食べ方や足跡から目的とする獲物の存在を確認したうえで罠を設置するなどの方法がとられます。

後日成果(動物が踏んだ痕跡が残っているかどうか)を確認する予定です。

 

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以上報告は副担当の原島でした。