笑いあり、緊張ありのプロポーザルコンペ(自力建設2018)
5月1日に課題発表して、一カ月弱。木造建築専攻の4名の一年生がしっかりやってくれました。
個性あふれる計画が次々と提案され、それを受けて質問も多く活発な意見が出てきました。
今回の計画地はここ↑。6期生が建設したシャワー室「桂の湯殿」を増改築しながら休憩室を併設するものです。この模型は、エンジニア科2年の林産コースの合作です。計画検討段階で非常に活躍しました。
さて、最初はみんなで分担して、敷地説明、建物説明、給湯機の比較、利用者アンケートの整理と、簡潔に情報共有です。
そして、いよいよ自身の計画案のプレゼンです。持ち時間は発表15分、質疑10分の計25分です。この短い時間で、どこまで自分の想いを伝えられるかが勝負です。
「桂の森」、「NOBISHIRO」、「こもれびのレストハウス」、「森のいちだんらく」とタイトルも個性豊かで、計画内容を示す良いタイトルでした。
敷地全体を見渡し、増改築を最小限に抑えつつ、外構を含めて建物がどうあるべきかを考えるところからスタートした提案や、桂の湯殿の8角形の形を活かして、アカデミーならではの薪ストーブを中心に据えた提案、畳を敷いたシンプルな4角形の休憩所ながら、屋根を特徴的に仕上げてきた提案、一人の学習スペースのように1人になりながら閉鎖的すぎない提案まで様々です。
全校生+教職員で100名近い聴衆を前に、1カ月間、ずっと考えてきたことを、模型や図面を通して全校生に伝えるのはなかなか至難の業ですが、それぞれの工夫で頑張っていました。
聞く方も真剣です。同級生、後輩が取り組んできたことを聞き逃すまいと熱心に聞いては、質問も活発に出てきます。
今年の1年生は、来年から自分たちが使う施設になってきますから、いろいろ気になることもあるでしょう。
今年の木造建築専攻1年は全員が建築未経験者。そんなことを感じさせないほど、落ち着いてこれまでの経験を活かして提案できています。
場を和ませるために、アイスブレークを挟み込む余裕のある学生も。
発表後は、各提案ブースに分かれて個別質問です。こちらもたくさんの学生と教職員が集まって質問攻め。
投票は明後日の午前中まで。
今年はどの学生が選定されるか・・・全く読めません。
准教授 辻充孝