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2018年12月20日(木)

獣害対策・狩猟訪独研修 学生報告その1「ライフル銃射撃実習を体験して」

12月2日から12月9日までの間ドイツ研修に行ってきました。

今回の研修のテーマは「獣害対策と狩猟」です。

ドイツでは、くくり罠を使用した狩猟は禁止されており、獣猟ではライフル銃を使用した狩猟がメインになります。

今回の研修の中で、特に印象に残った事は、本物のライフル銃を使用した射撃実習をしたことです。

初日の実習では、ロッテンブルク大学に設置してある射撃シミュレーターを使い模擬銃による射撃実習を行いました。

ドイツ陸軍の射撃教官を務めたこともあるヤンさんからライフル銃の取扱や射撃姿勢、安全管理等についてレクチャーを受けた後、プロジェクターで投影された静止標的やイノシシやシカの動画を射撃します。模擬銃とはいえベースは実銃であるため、反動以外は実銃と変わりありません。射撃操作を繰り返し、銃の扱いに慣れていきます。

翌日は、ウルム市にあるMSZUという射撃施設に行き、ベンチレストでの100メートル静止標的射撃、立射での25m動標的射撃を体験しました。

静止標的射撃では、先生のレクチャーがとても分かりやすく、素人の私でも的の中心近くを撃つことができました。

これが実際に撃った的です。

次に、25メートル先のイノシシ動画をターゲットにした動的射撃です。

立射でしかも標的が不規則なスピードで動くので、とても難しかったのですが、先生に獲物を狙う際のコツを教えてもらい、狙ったところに当たるようになりました。

ロッテンブルグ大学の学生たちも同様の実習を行っており、100m静的射撃では、5発中3発命中、25m動的射撃では、5発中2発命中が合格ラインとのことでした。

実際に本物のライフルを使用した射撃の感想は、銃器はとても危険な道具には違いないのですが、正しい操作を身につけることで、安全な運用ができるものであることが分かったということです。限られた時間ですがとても貴重な体験となりました。

日本では、ライフル銃を所持するまでに、散弾銃を所持してから10年の経験が必要であるのに対して、ドイツではライセンスを取得してすぐに所持することができると聞きました。とても羨ましくてドイツ移住を考えてしまうぐらいです。

以上、報告は、エンジニア科2年 須藤でした。