次世代住宅設計演習1 プランニングから始める(専門技術者研修)
岐阜県が主催する次世代住宅研修のステップアップの実践編として、森林文化化アカデミー独自の専門技術者研修を企画しました。
初回はプランニング演習です。
岐阜県と近隣県からプロの方が10名参加です。木造建築の学生も5名入っての即日プランニング演習です。
ますは、私から次世代研修の第一回目の講師で来ていただいた飯塚さんの10のステップと一つの裏技の再確認です。
その後、今回の住まい手の住まい調書と敷地状況からスケールに合わせた特徴を出していく、コンセプトシートを受講生全員で作成しました。
計画で考える、活かすべき要素が整理されてきました。
ここから、どのような型を見つけて形態をひねり出すか個人個人で考えていきます。
受講生全員が同じ前提条件のもと少しずつ異なるイメージを頭の中に描きだしました。
私の型とカタチは下の写真の通り。
ではここから即日プランニングに入っていきます。
今回は、いきなり間取りではなく、断面から考えていくことを念頭に検討していきます。
概ね1時間程度の計画時間。閃いたアイデアを形にしていきます。
特に今回は1.9mの高低差のある敷地です。断面がきれいに納まってこその計画です。
各自の計画案を発表してもらい、そんな考え方があるのかとそれぞれが刺激を受けます。
ここまででも、かなり頭を使って疲れ気味ですが、他の受講生の発表を聞き、再度テーマを検討し、もう一ラウンド計画をします。
受講生の一人のアイデアを取り込んだ半地下案ができました。
さらに数案を繰り返し、これぞと感がる案をベースに、じっくりと練り込んでいくと計画案が収斂していきます。
受講生同士の良い刺激ができたと思います。
教授 辻充孝