森林空間利用のためのBasic Tree Climber講習-1日目
森林文化アカデミーのオープンカレッジ、2月10日~11日にかけて、Basic Tree Climber 講習を実施しました。
本年度のベーシック・ツリークライマー講習会は加茂農林高校の生徒さん3名も含めた9名の参加者でした。今回もTCJのオフィシャル・インストラクター近藤紳二さんと小林雅彦さん、鈴木克也さんをお迎えして、レクレーションのためのベーシック・ツリークライマーの一日目を実施しました。
寒い中、ツリ-クライミングという技術について、しっかり説明を聞きます。
近藤さんから各自に手渡されたギア類の名称を覚えるのも一苦労です。
最初に、クライミングさせてもらうコナラに『よろしくお願いします』と大きな声を出して挨拶します。
ある程度基礎知識が入ったところで、ツリークライミングってどうやって樹上の世界を楽しむのかの見本を鈴木さんがモデルとなって、近藤さんが解説してみせます。
樹上空間を楽しむための安全対策として、ギア類、樹上の安全、樹木自体の安全など、何に気を配る必要があるのかまで学びます。
午後からは、全員がクライミング体験。
意外にスイスイ登れて楽ちん、一生懸命になりすぎて安全対策のためのセイフティノット(スリップノット)をつくるのも忘れる人もいました。
クライミングするだけでなく、安全にクライミングダウンする方法や、かけ声も覚える必要があります。慣れない英語のコールサインに戸惑う参加者。
自分でスローラインからセットすると道のような手順なのか?
周囲の人たちとどのようなコミュニケーションをとるべきか?
自分だけでなく、仲間のクライミングにも目配り、心配りが必要です。もちろん木にも森にもです。
夜になっても、ロープワークなどの講習会は続きます。ダブルフィッシャーマンズノットの復習、ダブルフィギュアーエイトノットの練習など、次から次へロープワークを覚えます。
それが一段落すると、ツリークライミングの歴史として、TCIのピーター・ジュエンキンスさん、TCJのジョン・ギャスライトさん、フィジカルチャレンジャーの彦坂利子さんなどについても学びます。
ツリークライミングは単なる技術だけではありません。
さて、1日目は19:00過ぎに終了しました。明日はスローライン技術も含めて、ツリークライミングの醍醐味を味わいます。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。