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2016年10月25日(火)

森林文化アカデミー流!?環境教育指導者の育成カリキュラムをふりかえって(1年前期) 

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森のようちえん指導者、自然学校スタッフ(マネージャー等)やインタープリターを育成する新カリキュラムが始まって半年が過ぎようとしています。

1年生前期、まずは「森林から木材暮らしへ(共通)」や「林業林産業体験実習(林業)」「森林の姿(共通)」といった林業や森林文化の概観を学べる授業を実施しました。

森のようちえんや自然学校の現場のほとんどが自然の中。日本の国土の7割が「森」。大都会にだって公園や街路樹があります。そう考えると、環境としても、資源としても、森や木、林業や森林文化について広く概観をとらえておくことは指導者にとって重要な知識です。

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その後、「チェンソー入門」「植物の分類(自然科学)」「昆虫・魚類同定実習(自然科学)」「自力建設(木造建築)」「簡易製材(チェンソー製材)」など、アカデミーならではの森や木に関わる幅広いジャンルの中から、自ら体験したり、調べたり、作ってみたりと「ちょっと関わる」体験的な学びの場を体験。

もちろん環境教育に焦点を絞った「環境教育指導者のための手工具」「インタープリテーション実習」、「木育・森林環境教育・環境教育・ESD」「森林空間利用プログラムと事業化」などの授業もありました。そしていよいよ前期のクライマックスは「自然体験活動実習」として夏の子ども向けキャンプ(「夏のもりもりキャンプ」「ふくしまキッズキャンプ」)を企画運営してもらいました。

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環境教育の道を行く学生にとって、何よりも大切なのは、「自然と人との対峙数」。

「自然」と「人」という2大不確定要素(同じものが2つとない。瞬間毎に変化する)を相手にするのが仕事ですから当然です。

そこで、そうした体験を補うためにも、これら授業だけではなく週末や放課後に頻繁に開催される現場で沢山場数を踏んでもらいました。

*「野外自主保育 森のだんごむし(学内で活動している森のようちえん)」

*「森のようちえん指導者研修

*「みのプレーパーク

*「子どもと森のじかん

*「在来馬と考える森と馬とにんげんと

 

ざ〜っと紹介してきましたが、9月に入っての授業や実習など、なかなか紹介できなかったものもあるので、新しくなった森林文化アカデミーでの環境教育指導者の育成の様子を、今日から少しずつ実習や授業の様子をふりかえりながら紹介していきたいと思います。乞うご期待!

とここまで書いてつくづく思いますが、これほど多くの、そして幅広いジャンルの実習・実践の場を通して森のようちえんや環境教育の指導者を育成している学校なんて他にないんでしょうね。

 

萩原ナバ裕作