架構をつくる(自力建設2016)
今週から始まった自力建設の建て方。「架構をつくる」という授業です。
夏(休み?)の間に、作り上げた基礎と構造躯体を合体させて建物にしていきます。
まずは基準となる1面を組んでいきます。
基準面でも、まっすぐな柱はありません。
斜めの丸太の柱に木の枝をイメージした頬杖で補強していきます。
大工修行の前に、CADでひたすらにらめっこして加工図を描いたのが思い出されます。果たして、うまく収まるのか・・・。
かなり苦労した墨付け・刻みで、仮組みもして、今回の建て方を迎えましたが、それでも、うまく合わない箇所も出てきます。
ですが、さすがに夏休みの大工合宿で鍛えられた学生たち。一人で考えながら行動して、懸案事項は大工さんと的確にどうするかを決めていきます。
女性棟梁も頑張ってます。懸案事項だった鼻先の納まりを決め、シャープに加工(墨付けして)しています。
林業や木工を学んでいる同級生も助っ人に来てくれました。
一気にスピードアップして組みあがってきます。
3本の丸太に支えられた構造が見えてきていよいよ小屋組みです。斜めと斜めの接合を合わせていきます。
初日の作業はここまで。思いのほかスムーズに形が見えてきました。
二日目の建て方はあいにくの雨。まずは、ブルーシートで養生して、細かな埋め木などの作業を黙々とこなします。
休憩時間には、お茶とお菓子をお供に団らん。仕事の合間の貴重な時間です。
本日の作業のメインの埋め木の出来はどうでしょうか。なかなかのものですよね。
数十個はある金物を処理していきます
2日目の作業はここまで。
最後にみんなで集合写真。
雨で手間取りましたが細かな作業は進んでいきました。明後日には上棟式を迎えます。
残るは、屋根垂木と下屋の加工です。晴れていれば問題なく進むと思いますが、一番の心配事は、天気です。
准教授 辻 充孝